
そもそも休みの少ない会社で、休日出勤手当までカットされ、従業員が大人しく働き続けると思ったら大間違いだ。投稿を寄せたのは大阪府の50代男性。当時サービス業の会社に勤めていたが、その環境は凄まじいものだった。
「年間休日89日と全国平均よりもはるかに少ない日数にも関わらず、人手が足りないという理由から、度々休日出勤を強要されました」
全国平均の約112日と比べると確かに少ない。しかしその貴重な休日も、上司の理不尽な言い分によって瞬く間に奪われた。(文:湊真智人)
手当は一括で出るはずが…「今回から上限10万円」と後出し設定
上司の言い分は極めて自分本位なもので、
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「私が出てくれ、と言うのだから出るのは当たり前ですよね?」
と男性に迫っていた。こうした「強要」は休みが1日の週でもお構いなしで、「結局年間の休日は40数日になりました」と男性は明かす。法にも抵触する無理強いだが、断れる状況ではなかったのだろう。
さらに男性の悲劇は続いた。それは休日出勤の手当に関することで、支給額を見た男性は思わず目を疑った。
「同僚から休日出勤は1日につき1万円で年度末に一括して支給されると聞いていたのですが、支給されたのはたったの10万円」
元々「89日」の休日が「40数日」になったのだから、少なくとも40万円は支給されるはずだ。そこには会社側の場当たり的な対応が隠れていた。
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「会社からの説明は、『今回から上限10万円と決めた。理由は上限を決めないと、手当を目当てに休日出勤する人間が出てくると困るから』という事でした」
休日出勤を強要しておいて、無茶苦茶な理屈である。この後出しの決定により、休日出勤のほとんどがタダ働きとなってしまった。あまりの暴挙に男性は「いやいや、出ろと言ってきたのは会社じゃないか!」と怒りをこらえきれず、会社を見限ることにした。
「その一言で退職する決心をして、散々揉めながら最終的には掛かりつけのお医者さんに診断書を書いてもらい、会社には渋々退職を認めさせました」
冷遇しておいて退職すら渋るとは、男性は不信感を一層募らせたことだろう。退職後の動向は不明だが、よい環境に巡り合えていることを願うばかりである。
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