マイルで初めて1分31秒台 リワードニンファの関屋記念勝利

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2025年07月21日 07:30  netkeiba

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リワードニンファ(写真は98年ターコイズS、撮影:下野雄規)
 99年の関屋記念では衝撃の日本レコードが誕生した。立役者は4歳牝馬のリワードニンファ。日本のマイル戦で初めての1分32秒の壁を破られた一戦を振り返る。

 新潟競馬場は99年から01年にかけてのコース改修で右回りから左回りに変更されたため、この年の関屋記念は新潟右回りで最後の開催となった。1番人気はスピードワールド。最後の勝利からは2年以上が経っていたものの、多くのファンは「芦毛の怪物」の復活を信じていた。2番人気は前哨戦の朱鷺Sを制したエアガッツ。3番人気は前年のダービー卿CT覇者のブラックホーク。そして4番人気が重賞で善戦を続けているリワードニンファだった。

 レースはかなりのハイペースとなった。コクトジュリアンが果敢に飛ばし、前半3Fが32秒8、5Fが56秒0。しかし、これでは最後まで脚が続くはずもなく、4角手前で馬群がギュッと固まる。迎えた直線、手応え良く一瞬で抜け出したのがリワードニンファだった。一気に後続を引き離すと、残り100mではセーフティーリード。内から脚を伸ばしたブラックホークに2馬身半差をつける快勝で、待望の重賞初制覇を果たした。

 勝ち時計の1分31秒6は、サクラチトセオーが94年の京王杯オータムHでマークした1分32秒1を0秒5も更新する日本レコード。新潟競馬場のスタンドからは「凄いものを見た」という感じのどよめきが上がった。新潟競馬場が改修されたため、この時計のコースレコードとしての“寿命”は短かったものの、芝1600mの日本レコード、さらにはレースレコードとして残すこととなったのだった。

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