米金融大手幹部の出国禁止認める＝詳細は説明せず―中国

　【北京時事】中国外務省の郭嘉昆副報道局長は２１日の記者会見で、米金融大手ウェルズ・ファーゴの幹部社員が中国からの出国を禁止されていることを認めた。郭氏は「司法案件だ」とのみ説明。詳細を明らかにしなかった。

　米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、出国禁止になったのは中国・上海生まれの女性幹部。郭氏は「中国の法律に基づき、捜査している」と強調した。

　一方、米紙ワシントン・ポストは２１日までに、米商務省に勤める中国系米国人の男性に対し、ビザ申請時に米政府での勤務を明かさなかったことを理由に、出国禁止措置が講じられていると伝えた。郭氏は「提供できる情報はないが、中国は法治国家であり、法に基づき出入国業務が行われている」と語った。