ボロボロだった“廃エース”を立派なハイエースにしていく動画が、YouTubeに投稿されました。2本の動画の再生数は、記事執筆時点で合計25万回を超えており、1万件以上の高評価を集めています。
動画を投稿したのは、親方さんと係長さんの2人が田舎暮らしの日常や、DIYで住居をリノベーションする様子を公開しているYouTubeチャンネル「オシロサイクルoshirocycle」。以前には、部屋に施したしっくい塗りの仕上がりが反響を呼びました。
そんな2人は、さまざまなタイミングが重なり、わずか50万円で最上位グレードのハイエースを購入。走行距離はすでに27万キロを超えており、あちこち傷んでいる状態だったので、サビ止めを施したり、損傷箇所を補修したりと独自にメンテナンスをしています。
1本目の動画では、少しずつ集めた部品を取り付けて排気周りと燃料ラインを整備します。親方さんがまず取り出したのは排気バルブ。廃棄予定だった物を知人が譲ってくれたそうです。
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続いて、新たに入手したマフラーも紹介。社外の互換品ですが形状は純正品と同じであり、ピカピカに輝いています。状態の良い部品を「うれしい〜」と、親方さんはウキウキで取り出しました。
排気バルブに必要な部品をセットしたら、車の下に潜り込んで取り付けます。少しずつ新しい物へ入れ替えていくため、動画撮影時点での下回りは新旧のパーツが合わさった状態。ピカピカとサビサビが入り交じっています。
次はマフラーを抱っこしながら排気バルブに接続。テールパイプを取り付ける前に、一度車の下から出てバンプラバーを交換しました。合わせてショックアブソーバも新調することに。今まで使っていたものに比べると動きがとても滑らかで、伸び縮みするスピードは段違いです。
再び車の下へ入ってショックアブソーバを交換。新しい部品を取り付けるのはとても楽しいようで、「こういうのがたまらんのぉ」「締めるとき幸せやの」としみじみつぶやきながら作業を進めていきます。
作業の都合でこれまで外していたタイヤも再び装着。車体の下側だけ見ると新車のようです。外観がそのままで見えない部分はしっかりしている状態を、「内臓年齢20代みたいな感じ」と係長さんは例えました。確かに。
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テールパイプを取り付けたら、ずっと外していた燃料クーラーを新しいホースとともに装着。この部品に関してはしばらく様子を見て、燃料タンクを下ろすタイミングなどがあったら配管ごと撤去することも視野に入れているそうです。
続いて公開した動画では、エンジンを組み立てます。複雑な形状のエンジンの部品を、まずは徹底的に洗浄。ひたすら汚れと向き合い、砥石で磨く作業も行って根気強くきれいにしていきます。
後は洗浄した部品を取り付けるだけですが、この作業が大変! パーツで隠れて肉眼では直視できない部分にもボルトがあるため、想像力と心の目が頼りです。
部品の数は多くありませんが、固定する順番を間違えたら全てやり直し。何度もやり直した末、どうにか組み立て終わりました。次はエンジンの動作確認です。親方さんの疲れ具合が声で分かる……。
キーを回してテストするもエンジンは動作せず。“これまでの苦労が台なしになる”との不安を覚えながら、親方さんは懸命に怪しいところをチェックします。
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燃料配管も締め直して再チャレンジ。係長さんがキーを増すとついにエンジンがかかりました! 復活したハイエースを前に2人とも安堵(あんど)の声を上げています。
なお、自身で車を解体・修復した場合は、公道を走る前に必ず車検を受けて、保安基準に適合していることを確認しましょう。
コメント欄には、「いいお酒が飲めますね」「エンジンかかった時 自然とガッツポーズしてました笑」「廃エースがハイエースに復活した」「ここまですると愛エースになるね」などの感想が寄せられています。
親方さんと係長さんは、YouTubeチャンネル「オシロサイクルoshirocycle」の他、Instagram(@mercy.fu91)とX(Twitter/@oshirocycle)も運営中。ハイエースのメンテナンスや、住居リノベーションの様子を発信しています。
動画提供:YouTubeチャンネル「オシロサイクルoshirocycle」さん
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