ヤクザの名刺をちらつかせる40代先輩、ついに後輩が「座れボケ!」とブチギレ説教 解雇された男が最後に放った言葉とは

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2025年07月22日 06:20  キャリコネニュース

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職場には、できれば関わりたくないと思うような人物が一人や二人はいるものだ。しかし、その存在が度を越している場合、我慢にも限界が来るだろう。

関東に住む平山さん(仮名・30代男性)は、新卒で入社した機械メーカーで修理を担当。その部署で「一緒に仕事をしたくない奴を煮詰めて凝縮したような奴」だという先輩に遭遇した。いまから15年ほど前、平山さんは当時20代半ば、先輩は中途採用で40歳くらいだったが、この先輩の“問題児っぷり”は常軌を逸していた。

「仕事のメモは取らず人のを勝手に見る。修理に必要なベアリング、オイルシールなどの消耗品を使っても補充しない。仕事は雑で確認を怠り、客に迷惑をかけても反省せず人のせいにする。まさにトラブルメーカーでした」

入社から数年間のうっぷんを溜め込んだ平山さんは、ついに堪忍袋の緒が切れてブチギレたという。編集部では平山さんに当時の話を詳しく話を聞いた。(文:篠原みつき)

「俺は二人の女を同時に愛せる」40代問題児先輩の奇行の数々

先輩の奇行は枚挙にいとまがない。客から機械についてアドバイスを求められても「オタクが判断すること。そんなん知らんですわ」と無礼な返答をする始末。さらに、後輩である平山さんにまで借金をしてパチンコに行くありさまだった。

プライベートも破綻しており、40歳前後で3回目の結婚。しかも2回目と3回目は不倫相手を妊娠させての乗り換えだという。

「夫婦関係に悩んでいる様子だったので『まず不倫をやめれば?』と話したこともあるのですが、『俺は二人の女を同時に愛することができるんだ』とドヤ顔をしはじめて、全く会話になりませんでした。ちなみに不倫相手には妻子持ちだと内緒にしていたそうです」

もはや倫理観など持ち合わせていないかのようだ。金銭感覚も異常で、安月給にもかかわらず外車2台とバイク2台を乗り回し、妻にクレジットカードを取り上げられていた。にもかかわらず、量販店でこっそりカードを作り、その場の思いつきで犬を購入。「俺が買わなきゃ処分される」という謎の理論を語っていたというから、呆れてしまう。

極めつけは、財布に「ヤクザの若頭の名刺」を忍ばせ、ことあるごとに見せつけてくることだった。

「チラッとしか見えなかったので、もっとよく見せろと言ったら拒否されました。おそらく末端組織の名刺でしょうが、武器にしているようでしたね」

ついにブチ切れ「毎度テメェの言いたいことだけ言って逃げてんじゃねぇ」

平山さんが入社して6、7年が経つ頃には、先輩と仕事のレベルは完全に逆転していた。先輩は仕事の難所があると平山さんに頼ってくるくせに、マウントだけは取り続けていたという。

そんな先輩の奇行に、面倒見の良かった上司も精神的に参ってしまった。

「先輩は上司に『困ったらいつでも相談しろ』と言われたのを真に受け、夫婦仲が悪いという相談で平日の深夜でも2時間くらいの長電話を繰り返していたようです。上司も家庭があるのに、たまったものじゃなかったでしょう」

上司が憔悴しきったのを見て、平山さんは「時期を見て私が先輩を懲らしめる」と決意。ついにその日がやってきた。

休憩スペースで、平山さんはまず仕事上の不始末を穏やかに指摘した。すると先輩は全く関係ない話で逆ギレを始め、その場から逃げ出そうとした。その瞬間、平山さんの怒りが爆発した。

「『毎度テメェの言いたいことだけ言って逃げてんじゃねぇ。こっちの話はこれからだ。座れボケ!!』と一喝しました。後輩も一人同席させていたので、申し訳なかったですが」

そこから、平山さんは堰を切ったように不満を叩きつけた。客に製造原価をうっかり漏らしたこと、二人一組で行う修理でミスを平山さんのせいにしようとしたことなど、これまで先輩がやらかした数々の不始末と、そのせいで会社や同僚がどれだけ迷惑を被ってきたかを厳しく指摘した。追い詰められた先輩は……。

「『死んでやる!!』と叫んで逃げ出しました。私はその背中に向かって『そこらで死ぬな!迷惑だ。会社辞めて一人で死ね』と言ってやりました」

もちろんお互いに死なない事は分かっていたが、平山さんは追い打ちをかけたのだ。

最後に先輩が吐いた言葉「優しさを持て」

この一件以降、先輩は平山さんに対しておとなしくなったという。しかし、クレームにつながる雑な仕事ぶりは改善されず、役員の注意にも「気に入らなければ解雇してくれ」と開き直る始末。もともと仕事ができない上に勤務態度の悪さも積み重なり、半年ほど経って、ついに会社を解雇された。

退職の日、先輩は同僚一人ひとりに偉そうなセリフを吐いて回ったという。そして平山さんの前に来ると、こう言い放った。

「優しさを持て」

あまりの言葉に気色ばんだが、上司に「最後くらい言わせておけ」と止められ、何も言い返せなかったという。平山さんは当時を振り返り、本音をこう明かした。

「『ずっと他人の優しさにすがって生きてきた分際で偉そうなことを抜かすな。お前がここで口にして良いことはみんなへの懺悔だけだ』と、本当は言ってやりたかったです」

前妻の子どもの養育費も抱えていても真面目に働けず、他人の優しさに甘え続けた男の末路は、自業自得と言うほかないだろう。

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  • え、なに、いまって、ブチ切れても殴らないの?40代的には最後は殴りっこで、舌戦しかできない、少なくともその腹を決められないヤツは、男として扱われない認識だけど。
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