米中「近く」閣僚級貿易協議＝ロシア原油購入も議題―ベセント氏

　【ワシントン時事】ベセント米財務長官は２１日、ＣＮＢＣテレビで中国との閣僚級の貿易交渉について「近いうちに協議を始める」と語った。米国が制裁対象とするロシアやイラン産の原油を巡り、中国が購入していることも俎上（そじょう）に載せる考えを示した。

　ラトニック商務長官は今月、中国との貿易協議を８月上旬に始める意向を明らかにしていた。協議にはベセント氏、ラトニック氏、グリア米通商代表部（ＵＳＴＲ）代表が参加する見通し。

　ベセント氏は「（米中）貿易は良好な状態にある」と指摘。停滞している対中貿易赤字の解消に向けた議論を進める方針を示した。また、「他の分野についても話を始められる」とした上で「残念ながら中国は制裁対象のイラン、ロシア産の原油の非常に大規模な購入国だ」と非難した。