

最近は史跡を訪ねるとVRのゴーグルをつけて、かつての道を歩くような体験ができる場所が増えている。大阪市立住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」では、江戸から令和まで、大阪の街を巡る特別な“タイムリープ”ができる“歴史目撃型XR”体験コンテンツ「大阪百世(おおさかももよ)」(大阪メトロ アドエラ・大阪市)がスタートした。
体験のお供は、大阪の街が歩んできた400年の歴史をまるでその時代の空気を吸い込むようにリアルに感じられる新しいVRアニメーション。コンテンツの始まりは1615年の「大坂夏の陣」。徳川方によって炎上する大坂城、灰じんに帰す城下町。そこに立ち会っているかのような臨場感だ。
その後も、復興した徳川大坂城下や近世最大の火事「妙知焼け」、人口日本一となった大大阪時代、そして大阪大空襲など12の歴史的シーンを10分程度に凝縮し、時代ごとに移り変わる大阪の街並みや、人々の息遣いを360度映像で体験できる。
コンテンツの大きな魅力は、すべての物語の舞台が「堺筋平野町通角」という同じ場所で繰り広げられていること。生駒時計店など現存する歴史的建物も物語の中に登場し、VR映像の中でまるで自分がその街角に立っているような不思議な感覚を味わえる。
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体験は約10分間で、各回16人まで参加可能。体験料金(税込み)は、大人(13歳以上)1500円、子ども(13歳未満)600円で、大阪市在住者は大人1000円、子ども400円で参加できる。7歳未満の子どもは安全上、体験不可。