「やるかやらないか」ではなく「どうやってやるか」 仕事が止まってしまう人を動かす魔法の言葉【漫画】

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2025年07月23日 07:40  まいどなニュース

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人を思い通りに操る夫の話し方とは…(B.B軍曹さん提供)

ある行動に対して「これじゃダメ」「それもちょっと違う」なんて否定的な意見を言われ続けると、どう動けばいいのか分からなくなってしまうものです。そんな困った事態を助けてくれるような声掛けとして、InstagramでB.B軍曹さんが投稿した作品『人を思い通りに操る夫の話し方』でのエピソードが多くの共感を集めています。

【漫画】『人を思い通りに操る夫の話し方』(全編を読む)

物語は、B.B軍曹さんが大学で研究していた時のエピソードから始まります。B.B軍曹さんが研究発表について「A案でいこうと思います」と同僚に相談したところ、返ってきたのは「これはダメだよ」のひと言でした。その後、気を取り直して「ではB案で」と言うも、「それも微妙」と再び否定されてしまいます。

何を提案しても否定される状況に、「じゃあ何ならいいんだよ…」とすっかり自信を失ってしまったB.B軍曹さんは、考えがまとまらず行動できなくなりました。その状況を見て同僚は、「動かないのが一番ダメ」と注意し、B.B軍曹さんはさらに落ち込む苦い経験となったのです。

それから数年後、B.B軍曹さんは仕事の取引先に提案をしたものの、なかなか返事をもらうことができず、大学の頃と同じようにどうすればいいか分からなくなっていました。取引先からは、もう少し時間が欲しいと言われてしまい「急がしすぎたのかな」と髭さんに相談したところ、「それなら僕が電話してみようか?」と助け船を出してくれるのでした。

さっそく電話をした髭さんは、取引先に「例の件ですが、今週中に軽く1案出していただくか、来週に2案しっかりご提案いただく形でも大丈夫です。どちらがやりやすいですか?」と問いかけます。すると取引先は「それなら今週中に出します」と明確な返事を返してくれました。

この髭さんの言葉から「やるかやらないか」ではなく、「どうやってやるか」を提示することで、相手が動きやすくなることを学んだB.B軍曹さんでした。実際に仕事でも活用できそうなアドバイスが飛び出した同作について、作者の.B軍曹さんに話を聞きました。

迷って動けない人には選択肢を渡す

ー以前の研究室でのやり取りで八方塞がりになっていましたが、その時はどのように解決したのでしょうか?

当時はどんなに提案しても「それはちょっと…」と返されてしまって、正直、何を出してもダメなんじゃないかと、提案すること自体に自信を失ってしまっていました。最終的には、「A案かB案か、どちらがまだよさそうですか?」と軽めに比較で聞いたら、すんなり話が進んだんです。あとから思えば、「正解を出さなきゃ」と気負っていた自分が、うまくなくていいよという選択肢を自分に持てていなかったんだなと、今なら分かります。

ーもし戻れるなら、研究発表はどのように提案しますか?

今の自分なら、「この方向で進めようかと考えていますが、軽くでもOKなら今の形で、しっかり詰めてからなら少し時間をいただく形で。どちらが良さそうですか?」と聞きます。迷ってる相手には、「完璧じゃなくていい」というルートを用意してあげる。この視点があれば、相手も気持ちよく前に進めるし、自分も追い詰められずに済むんだと思います。

ー「正解を押しつける」のではなく「選択肢を渡す」アプローチは、子育てや職場などでも応用できそうですが、どんな場面で役立つと思いますか?

実感として一番あるのは、迷って動けない人に対して特に効果があるということです。たとえば子どもが「やりたくない」と言う時「じゃあ10分だけやってみる?それともママと一緒にやってみる?」と、どっちでもやれる選択肢を渡す、職場で部下が悩んで止まっている時「ざっくりの案で今週中に出してもらってもいいし、週明けまで時間とっても大丈夫。どっちがやりやすそう?」と、うまくなくていいよを含んだ問いかけをするという感じですね。

いずれも、相手が「どうせ怒られる」「正解が分からない」と感じて動けないときに、進んでいい道を用意してあげることが、結果的に前進への一番の近道になると実感しています。

(海川 まこと/漫画収集家)

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