アジア最終予選でも活躍した瀬古歩夢 [写真]=Getty Images リーグ・アン(フランス1部リーグ)のル・アーヴルは22日、スイス・スーパーリーグ(同国1部リーグ)のグラスホッパーから日本代表DF瀬古歩夢が完全移籍加入することを発表した。
クラブからの発表によると、瀬古はル・アーヴルと2027年6月30日までの2年契約を締結。瀬古は6月17日に前所属先のグラスホッパーを退団しており、移籍金の発生しないフリートランスファーでの加入となる。
瀬古は2000年6月7日生まれの現在25歳。セレッソ大阪の育成組織出身で、U−12、U−15、U−18と各カテゴリーを順調に踏破。U−18在籍時の2017シーズンには、16歳11カ月でトップチームデビューを飾り、クラブ最年少記録を更新した。2018年10月には高校卒業を待たずしてプロ契約を結び、2019シーズンにJ1リーグデビューも飾る。2020シーズンからセンターバックで主力に定着し、同シーズンはJ1リーグのベストヤングプレーヤー賞、およびJリーグYBCルヴァンカップのニューヒーロー賞をダブル受賞した。
C大阪では公式戦通算94試合出場2ゴール2アシストを記録。2022年1月にはグラスホッパーへの完全移籍が決まり、21歳で海を渡った。グラスホッパーでは加入直後に定位置を掴み、在籍3年半で公式戦125試合出場4ゴール2アシストを記録。2024−25シーズンのスイス・スーパーリーグでは、出場停止の1試合を除く37試合のピッチに立った。
また、各年代別の日本代表にも名を連ねており、東京オリンピック2020では大会規定の変更により、バックアップメンバーから本大会メンバー入りを果たす。FIFAワールドカップカタール2022終了後の2023年3月には、A代表デビューも飾った。同年6月を最後に日本代表からは遠ざかっていたものの、昨年10月には約1年4カ月ぶりの復帰を果たす。FIFAワールドカップ26アジア最終予選では4試合のピッチに立ち、本大会出場権獲得に貢献した。
瀬古の新天地となるル・アーヴルは、1894年創設とフランス国内でも有数の歴史を誇るクラブ。過去には元フランス代表GKスティーヴ・マンダンダやアルジェリア代表MFリヤド・マフレズ(現:アル・アハリ・サウジ)らが在籍しており、アカデミーでは元フランス代表MFポール・ポグバ(現:モナコ)や同MFディミトリ・パイェらもプレーしたことで知られる。直近では長きにわたってリーグ・ドゥに沈んでいたものの、2022−2023シーズンに同リーグの優勝を果たし、21年ぶりにリーグ・アンへ復帰。2023−24シーズンから2年連続で15位と、降格手前で残留を成し遂げており、来季は3年連続のリーグ・アンを戦う。