
主婦にとって家族の食事作りはもはや“日常”。料理はできるけれど、極めるまでとは少し違う。あまり深く考えなくてもできてしまうようになるのかもしれません。だからこそふと気付く疑問もあるようです。
『「みりん」って料理に使う? どんな料理に使うのかな』しょう油や料理酒などと肩を並べ、さまざまな料理に登場する「みりん」。しかし、今ひとつどのように活用するのかわからないといった疑問が寄せられたのです。「みりん」ってどのような調味料で、どのように使うといいのでしょう。また、ママたちはどのぐらい「みりん」を活用しているのか気になるところです。
「みりん」とは
そもそも「みりん」とはどのような調味料なのでしょう。国税庁のサイトには以下のように記載されています。
『本みりんは、糯(もち)米、米こうじ、焼酎またはアルコールを主原料として醸造される酒類調味料である』みりんには「本みりん」と「みりん風調味料」「発酵調味料(みりんタイプ)」の3種類があるのだそう。本みりんはアルコール分が多いので酒類に分類されますが、残りの2つは、アルコール分が1%未満であるため、酒類には該当しないのだそう。同じ「みりん」と名前に入っているのに、そもそもの分類から違うのですね。「みりん風調味料」「発酵調味料(みりんタイプ)」はうまみ調味料などが入っていることもあって、「本みりん」とは味も料理の仕上がりもかなり差が出そうな気もしますね。
引用・参考:国税庁|本みりんの歴史
みりんのあり・なし、違いわかる?
投稿者さんの疑問に対し、ママたちからは「みりんは“煮物”に使う」という声が寄せられました。たしかに煮物にはマストな調味料のイメージがありますね。
『煮物など、作っていて甘みが足りないってときに入れます』
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『煮物には入れるけど、入れる・入れないで味が変わるのかはわからない』なんとなく使っているけれど、味の違いがわからないといった声も寄せられました。同じ料理でも、みりんを使ったとき・使わなかったとき、その場で食べ比べしないと、ハッキリとした違いがわからないなんて思うこともムリはないのかもしれません。そして実際、その場で食べ比べられる場ってないものですしね……。
『味も変わるし照りが違うと思う』
『かなり使うほう。コクと甘みが出ておいしいよ』ママたちのこのような声を聞くと、違いがわからなくても試してみたくなりますよね。同じコクとか甘みでも、砂糖とみりんでは異なった味わいに変化するようです。もしかすると、砂糖で作るよりみりんで作ったほうが好みな可能性も出てきそうですから、試してみたいところ。
みりん、うちではこのように活用しています
ママたちの話を聞いていると、「みりん」を使わないママも気になりそうですね。しかし、なんとなくでしか使い道がわからない場合、購入したみりんを使い切れるかどうかにも不安が出てきそう。そこで、ママたちがどのような料理にみりんを使っているのかを見てみました。
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砂糖の代わりに使う
『煮物、照焼はもちろんだけど、味噌炒めとか麻婆系のおかずのときも砂糖感覚で入れちゃう』
『知り合いは、砂糖を使わないで、料理の甘みはみりんだけで済ませるって話していた』砂糖の代わりにみりんを使用するという声が目立ちました。そうなると、逆に「砂糖で作れるのでみりんを使わない」という声も寄せられるわけで……。最終的にはどちらで作った甘みが好みかどうかで使用頻度はわかれそうです。レシピによっては砂糖もみりんも入れるものもあるので、考えれば考えるほど「みりんって何?」と混乱しそうですね。
隠し味に使う
『カレーとかビーフシチューの隠し味にも使う』
『麺類の出汁に隠し味で少しだけ入れる』
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『味噌ダレ、ヤムニョン、みたらし』
『ケチャップとソースのハンバーグにも少し入れる』甘みやコクを出したい場合は、とりあえずみりんを入れてみることもありかもしれません。お味噌汁に少しだけみりんを入れるのもいいですよ。味が劇的に変化するわけではないのですが、いつものお味噌汁に少しだけコクと深み、そしてまろやかさが加わります。みたらしに入れるのもおいしそうですよね。
活用の幅はかなり広そう。挑戦してみる?
『多分、うちで一番消費する調味料かも』お料理にみりんを使う派のほうが目立った今回のテーマ。ママたちの声を見ていると、みりんをさらに活用できるのかも、活用してみようかな、なんて思いはじめますね。今は“めんつゆ”やさまざまな“タレ”が販売されているので、調味料を増やさずともおいしいものはいろいろ作れるでしょう。でも同じメニューでも隠し味があるのとないのとでは、なにかが変わるのかもしれないと聞くと気になる……。まずは小さいサイズのみりんを買って試してみるといいかもしれませんね。
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文・櫻宮ヨウ 編集・荻野実紀子 イラスト・Ponko