関西電力高浜原発3、4号機=2022年12月、福井県高浜町 関西電力は23日、定期検査中の高浜原発4号機(福井県高浜町)で配管の損傷が見つかり、9月下旬としていた運転再開が遅れる見通しになったと発表した。詳しい調査結果や原子力規制委員会の審査などを踏まえて再開時期を決める。
関電によると、損傷が見つかったのは蒸気発生器内にある伝熱管4本。うち2本は管の外側が最大7割近く削れていた。蒸気発生器内で発生した鉄さびが、原発の運転に伴う振動で繰り返し管と接触したと推定している。残る2本は、管にかかる圧力などによる「応力腐食割れ」とみられる傷が内側にあったという。