【オークビル(カナダ)24日(日本時間25日)=藤塚大輔】フィギュアスケートのペアで3月の世界選手権を制した「りくりゅう」こと三浦璃来(23)木原龍一(32)組(木下グループ)が拠点の当地で取材に応じ、来年2月に迫るミラノ・コルティナ五輪のターゲットを明言した。木原は「メダル獲得を目標に頑張りたい」と、同種目で日本勢初の表彰台へ力を込めた。
米国との国境に位置するナイアガラの滝から、北西へ約50キロ。オンタリオ湖に面した自然豊かな地で、着々と2人は準備を進めている。勝負シーズンのショートプログラム(SP)を、昨季から継続の「Paint It Black」と明らかにし「五輪イヤーに新しい曲を2つやるより自信があるものをSPでやって、残った時間をフリーに回したかった」。そのフリーはまだ曲名非公表の段階だが「切り開いてきたペアのスケート人生を表現したい」と練習に励んでいる。
世界選手権で2度の優勝を誇り、五輪の金メダル候補にも挙がる中、挑戦者として突き進む。今季から22年北京五輪金メダルの「スイハン」こと隋文静、韓聡組(中国)が電撃復帰するが「追いかける立場に戻れる。気が楽になった」と木原が歓迎すれば、三浦も北京で7位だったことを踏まえ「今回は2人に食らいつきたい」と心待ちにした。
今季初戦は8月中旬にカナダ国内で行われる競技会を予定。三浦は「五輪を特別視せず、これまでの試合と同じ感覚で1つ1つ集中して取り組みたい」と思い描いた。目先の結果にとらわれることなく、宿願メダルへの道を1歩ずつ歩む。
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