
ネット上で中高年層を中心に注目を集める女性がいます。白髪を生かしたロングのウェーブヘアが目を引くmegさん(50)。SNSに最新ショットを投稿すると1万超のいいねがつくほどの人気で、多くの人が髪型やファッション、生き方などをお手本にするインフルエンサー的存在です。
ストレートアイロンと白髪染めが必須だった毎日
子どもの頃からくせ毛が悩みの種。小学5年生の頃の写真には、たっぷりした毛量のmegさんがぬいぐるみを抱っこする姿が。はた目には豊かなボブヘアはかわいらしく見えますが、本人にとっては苦い思い出のようで、「自分のくせ毛が悲しかった、恥ずかしかった」と振り返ります。
大人になってからはストレートアイロンが手放せず、30代で白髪の悩みが加わってからは、友人とのランチの約束が入ると、まずは白髪染めをしてからーーという徹底ぶりでした。
「年相応に」「若々しく」「どう映るか」「場にふさわしいか」「ちゃんとしてるか」。
|
|
誰かの目ばかりを気にして、自分の感情を押し殺し続けていたある日、心の底から湧き上がってきたのは「ああ、楽しくない」。
「おばあちゃんみたいで、イヤ」娘は反対したが…
megさんの中で、くせ毛を真っ直ぐにし、白髪を染める日々は限界に来ていたようで、30代前半から15年間続けてきた白髪染めをやめようと決意。幼い頃からのくせ毛を生かし、白髪も隠さず、自分が好きだと思ったファッションに身を包むスタイルに方向転換します。
当初は家族の中で唯一、5歳だった娘が「おばあちゃんみたいで、イヤ」と反対していましたが、megさんの生き生きとした様子を目の当たりにしたせいか、2年ほど経つと「自分が好きなことをするのが、一番いいよ!」と応援してくれるように。
50歳を境に「私を生きる」ことを始めたmegさん。「白髪染めをやめて若さの土俵から降りたら、自分がずっと軽やかに、面白く動けるようになった」と前向きさを取り戻し、現在の心境は「正解を探すんじゃなくて、私自身の心が、しっくりくる方へ舵を切る。その舵を、自分の手に取り戻したような感覚」で、「今の自分が大好き」だと胸を張ります。
◇
|
|
megさんはSNSや投稿プラットフォーム「note(ノート)」を通じて、日々のおしゃれや心の持ちようなどを発信しています。インスタグラム(@megumiwa0122)、スレッズ(@megumiwa0122)、ノート(megumiwa0122)。
(まいどなニュース・金井 かおる)