4本塁打を放ったアスレチックスのニック・カーツ(写真=GettyImages)● アストロズ 5−12 アスレチックス ○
<現地時間7月25日 ダイキン・パーク>
アスレチックスが同地区首位アストロズに大勝。ニック・カーツ内野手(22)がMLBのルーキー史上初となる1試合4本塁打の大活躍を見せた。
「2番・指名打者」として先発出場したカーツは初回の第1打席、アストロズの先発右腕グストから左前安打を放ち、3点の先制リードを演出。2回表の第2打席、二死二塁の好機では先発グストのカーブを捉え、まず1発目となる20号2ランを左翼スタンドへ運んだ。
4回表の第3打席は、再びグストからあわや本塁打という大飛球を放ち、左中間フェンス直撃の適時二塁打でアストロズを突き放した。さらに6回表の第4打席は、2番手右腕ヘルナンデスが投じた外角低めスプリットを再び左翼スタンドに21号ソロ。5月21日のエンゼルス戦以来となるマルチ本塁打を記録した。
勢い止まらぬカーツは8回表の第5打席、3番手右腕オルトの高め球速97.1マイル(約156.3キロ)のフォーシームを豪快に振り抜き、右翼スタンドへ22号ソロ。打球速度113.8マイル(約183.1キロ)、飛距離414フィート(約126メートル)のアーチを描いた。
そして9回表、打線が繋がって二死一、三塁の場面で第6打席が回ってきたカーツは、野手登板のハメルから大勝を締め括る23号3ラン。6打数6安打、8打点、6得点、MLB最多記録に並ぶ19塁打の大活躍でチームを2連勝に導いた。
カーツは昨年7月のドラフトで全体4位指名を受けてアスレチックスに入団。マイナーわずか33試合の出場でメジャーまで駆け上がり、今季4月23日にデビューを飾った。6月にはア・リーグ新人部門の月間MVPを獲得し、7月に入ってからも11本塁打と好調をキープ。規定打席に未到達ながら打率.305、23本塁打、OPS1.060の好成績を残している。