
7、8月は海水浴シーズン。「フロート」に子どもを乗せて遊ぶ光景がよく見られますが、陸からの風により沖に向かって流され、海岸に戻れなくなる事故が発生しているといいます。国民生活センターの公式Xアカウント(@kokusen_ncac)が、注意を呼びかけています。
【動画】フロートに乗った子どもが沖に流される事故が発生しています
風を受ける面積が広い→風により大きな力を受けて速く流される
海上保安庁によると、海での遊泳中の子どもの事故はこの時期に集中して発生しており、溺水が約6割、帰還不能が約3割となっています。
「海洋生物型」「鳥型」など種類はさまざまですが、立体的で風を受ける面積が広いフロートは、風により大きな力を受けて速く流されてしまいます。一度流されると自力での帰還は難しく大変危険。以下のポイントを確認し、安全に海を楽しみましょう。
【事故を防ぐためのポイント】
・ライフジャケットを正しく着用
・保護者は目を離さない、手を離さない
・取っ手にしっかりつかまる
・対象年齢を確認
・立ったり座ったりは慎重に
・風の強い日は使用を控える
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海水浴場での漂流実験の結果は…
「ダミーを乗せた鳥型のフロートを海岸から約5m離れた位置から漂流させ、約20m離れた時点から救助者が追いかける」という、漂流実験を行いました。
風速2〜4m/sの風が断続的に吹く中、フロートは約0.6m/sの速さで漂流し、 110秒後には海岸から約 50mの位置まで流される、という結果に。水深が浅い位置では距離が縮まりますが、水深が深くなると救助者の動きが遅くなり、 フロートとの距離が広がりました。
▽出典
・国民生活センター 公式X/フロートに乗った子どもが、陸からの風により沖に流される事故が発生しています
・フロートが沖に流された! 海水浴中の子どもの事故が発生
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