【ジャンプ】坂野旭飛さん事故死受け雪印メグミルク伊東大貴監督「チームとしても悲しい出来事」

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2025年07月26日 16:13  日刊スポーツ

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公式練習後、取材に対応する雪印メグミルク伊東監督(撮影・保坂果那)

ノルディックスキーのサンピラー国体記念サマージャンプの公式練習が26日、名寄・ピヤシリシャンツェ(ヒルサイズ=HS100メートル)で行われ、雪印メグミルクの伊東大貴監督(39)が取材に対応した。所属選手だった坂野旭飛さんが1日に札幌市内のビルから転落し、19歳で亡くなってから初めての公の場。「まずはご家族の方々には心からお悔やみを申し上げることしかできない。チームとしても悲しい出来事だった。彼の志、目標もあった。彼の思いもみんな背負いながら、活動していく」と話した。


坂野さんは昨季までチームの指揮を執った坂野幸夫前監督(49)の長男で、24年に入社。W杯出場経験のある将来有望選手だった。明るい性格で、常に周囲に笑顔を与えるムードメーカー的存在だった。伊東監督は「チームでも一番若い選手だったので、みんなの弟みたいな感じだった。そんな中でもトレーニングはすごい集中してゾーンに入ってやる子だったので、すごく楽しみな選手だった」と惜しむ。


同社は7日に、「このたびの事故において、20歳未満の坂野選手の体内からアルコールが検出された事実を厳粛に受け止め、社内研修や安全教育の実施など、再発防止に取り組んでいく所存です」と発表した。スキー部としては同監督、岡部孝信総監督(54)、原田侑武コーチ(34)に2週間の謹慎処分が与えられたという。選手は社内での検討の末、当初の予定どおり27日の今大会から出場することになった。


選手のショックは大きいが、同監督は「ようやく最近、少しずつ気持ち的にも前に進み始めている」。チームは仲間との突然の別れを乗り越え、26年ミラノ・コルティナ五輪シーズンに入る。

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