【東海S予想】近走の不振から脱却なるか? 血統面から大きな割引が必要になりそうな人気馬とは

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2025年07月26日 16:30  netkeiba

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東海Sに出走するオメガギネス(撮影:下野雄規)
 今週の日曜日は、中京競馬場で東海ステークス(GIII・ダート1400m)が行われます。

 以前の東海Sはダートの中距離以上で開催されていた重賞でしたが、今年から同時期に行われていたプロキオンSの条件を引き継ぐ形でダート1400mに変更されています。過去の東海Sでは距離が違うため、ここでは12年以降に中京ダート1400mで開催されたプロキオンS(計9レース)を対象に傾向を探っていきます。

 データ対象の9レースでの種牡馬の傾向をみると、意外にもサンデーサイレンス系が属するヘイルトゥリーズン系の活躍が目立ちます。父ヘイルトゥリーズン系の馬は51頭が出走し4勝2着2回3着4回。複勝率は19.6%と目立ちませんが、単勝回収率は262%と高い期待値を示しています。

 中京ダートコースの直線距離は400m以上となっていますので、短距離に対応できるスピードと長い直線を活かせる瞬発力が重要と言えます。それを兼ね備えているのが父ヘイルトゥリーズン系であり、高い適性を活かすことで結果が残せていると考えられます。

 父ヘイルトゥリーズン系以外ではエーピーインディ系が属する父ボールドルーラー系が19頭出走し3勝2着2回3着2回で複勝率36.8%を記録しています。複勝率では父ボールドルーラー系が最も高い数値となっていますので、安定感で言えば父ボールドルーラー系の方が父ヘイルトゥリーズン系よりも優れていると言えそうです。

 今年の東海Sでも人気がなくても侮れない父ヘイルトゥリーズン系、安定感が売りの父ボールドルーラー系というのは覚えておいて損はないかもしれません。普段は血統に注目しないという方でも、このレースでは血統を意識してみるのもよいのではないでしょうか。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
父ノーザンダンサー系
[0-0-0-24]複勝率0%
該当馬:オメガギネス、サンライズフレイム
(過去の該当馬:23年タガノビューティー3番人気14着、15年エアハリファ3番人気14着)
※特に言及のない限り、データは12年以降に中京ダート1400mで開催されたプロキオンS(計9レース)を対象にしています。

 上位人気が予想されるオメガギネスが該当しました。

 父ヘイルトゥリーズン系や父ボールドルーラー系の活躍が目立つ一方、ストームキャット系も属する父ノーザンダンサー系の馬には好走例がありませんでした。

 父ノーザンダンサー系はダートでの活躍馬を輩出するタイプもいれば、芝のGI馬を出すタイプもいるなど多彩です。しかし、データ対象の9レースではどのようなタイプでも父ノーザンダンサー系は結果を残せていないことになります。また、過去の該当馬で挙げたように人気を裏切るケースも目立つことから、父ノーザンダンサー系の馬はこの条件への適性があまり高くないと言えそうです。

 該当馬に挙げたオメガギネスの父はノーザンダンサー系のロゴタイプ。データ対象の9レースでロゴタイプ産駒の出走はありませんが、父にロゴタイプを持つ馬の中京ダート1400mでの成績は12頭が出走し3着1回のみと苦戦していますので、やはりこの条件は合っていないのかもしれません。

 オメガギネスは重賞で3度の2着こそありますが、まだ重賞タイトルは獲得していません。加えて、近3走は10着、7着、6着とリズムを崩している印象も受けます。ダート1400mは今回が初めてとなりますので、新味に期待する方も多いため人気になりそうですが、先述したように父ノーザンダンサー系の馬は壊滅的な成績ですし、その点から大きな期待はしにくいのが正直なところです。

 今回は評価できる点が少ないですし、ここも苦戦する可能性が高いので、思い切って軽視することも考えたいところです。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。

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