右SBクンデがバルセロナと契約延長へ [写真]=Getty Images バルセロナに所属する右サイドバック(SB)ジュール・クンデが、2030年夏までの契約延長に合意したようだ。26日付で、フランス紙『レキップ』が報じている。
2024−25シーズンの国内3冠達成の立役者となった“ファッショニスタ”が、ブラウグラナと新たに3年間の契りを交わすことになる。1998年11月12日生まれのクンデは現在26歳。母国フランスのボルドーでプロキャリアを始めた後、2019年夏から3年間在籍したセビージャで、当時はジエゴ・カルロス(現:フェネルバフチェ)との“CBコンビ”として鉄壁の守備を築いてヨーロッパリーグ優勝に貢献するなど、功成り名を遂げた。そして2022年夏、バルセロナに加入。ここで右SBに新境地を開拓すると、現在の市場価値は同ポジション内で3位、と世界トップクラスの実力者にまで上り詰めたのだ。
そんなクンデは、バルセロナとの現行契約が2027年夏までとなるなか、今夏にさらに3年間の延長を決断したようだ。『レキップ』によると、両者は、給与増額を含めた2030年夏までの新契約で合意に至ったとのこと。この夏の移籍市場において、マンチェスター・シティから関心を寄せられていた同選手が、一時期は希望するCBで勝負させてもらえなかったことに嫌気がさして退団を仄めかしたりもしたが、今はスペイン王者に輝き、欧州での大きな野望を抱いているバルセロナで幸せを感じていることも明らかにした。
また同紙は、当然バルセロナとしても、「今夏の移籍の可能性は一切検討されなかった」とクンデを手放すことを望んでいなかったと指摘。交渉は数カ月前から開始されており、満了まで2年を切るこのタイミングでまとめることに成功したという。なお正式発表は、残している細部の調整が完了次第だが、もうまもなく行われる見込みと併せて伝えている。
以前、バルセロナ史上最高のSBのひとりであると自負しているか、と問われた際に、「いい質問だね…そうなることは、僕の野心でもある。競争心が強いんだ」と口にしたクンデ。ここまでクラブに刻んだ公式戦通算試合は「141」、タイトル獲得数は「5」。さぁこの先、これらの数字をどこまで伸ばすことができるのか。そして、クラブ史上最高のSBと称される日は訪れるのだろうか。