【フィギュア】ジュニア絶対女王の島田麻央が日本一へメラメラ「去年より上の順位が取りたい」

フィギュアスケート女子で世界ジュニア選手権3連覇中の島田麻央（16＝木下グループ）が26日、ジュニアからの“下克上”を宣言した。

大阪・関空アイスアリーナで行われている全日本ジュニア合宿に参加。櫛田育良（木下アカデミー）や岡田芽依（名東FSC）らとともに、10年グランプリ（GP）ファイナル女子優勝アリッサ・シズニーさん（38）らの指導を受けた。「同い年のすごく上手な選手と一緒に練習できて、すごく刺激的ないい練習ができている」と語った。

公開練習では、大技4回転トーループを降りた。「まだ完成には程遠い」としながらも、4回転サルコーにも果敢に挑戦する姿が見られた。今季のフリー曲で世界的ミュージシャンYOSHIKI作曲の「ミラクル」をかけた通しでは、トリプルアクセル（3回転半）や3回転フリップ−連続ダブルアクセル（2回転半）などのジャンプを余裕を持って着氷。「調子の波を最小限にできるように心がけてきた」と状態の良さをうかがわせた。

年齢制限のため、来年2月のミラノ・コルティナ五輪（オリンピック）には出場できないが、今季にかける特別な思いがある。ジュニア最後のシーズン。「これまで頑張ってきたジュニアなので、『楽しかった』という思いで終われるように」と見通した。そのために渇望するのは、年末の全日本選手権の金メダルだ。ジュニアでは敵無しで連勝記録を伸ばしてきたが、シニアも出場する全日本選手権で昨年は準優勝。「シニアの選手に比べたらまだまだ足りないところはある」とした上で、「去年より上の順位が取れたらいい」と日本一へ狙いを定めた。

オフシーズンは、サーキットトレーニングを取り入れ、課題だった体力強化にも力を入れてきた。今季はジュニアグランプリ（JGP）シリーズは第4戦タイ大会（9月9〜13日）、第7戦アラブ首長国連邦大会（10月8〜11日）に出場予定。「なるべく上を目指したい」。国内最高峰のタイトル獲得を目指し、闘志むき出しで最後のジュニアシーズンに挑む。【勝部晃多】