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<日本ハム5−0ロッテ>◇26日◇エスコンフィールド
日本ハム水谷瞬外野手(24)が自身初のシーズン2桁本塁打をマークした。ロッテ戦の4回、左翼席へ10号ソロを放って節目に到達。昨季は幻のプロ1号もあって9本止まりだったが、今季は15・1打席に1本というハイペースで目標を達成。チームも前半戦最終戦に続いて後半戦初戦も0封勝利で今季5度目の4連勝。貯金は今季最多の「22」となった。
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水谷は1球ずつ、いろんなことを考えながら打席に立っていた。4回先頭。「前の打席、チャンスで1本出せなかったし(三振)、際どいところもストライクとなっていた。(球審が)そこまで取ることも含めてアプローチしていこうという考えでした」。
初球、2球目は見逃して追い込まれたが、ファウル5球など、とにかく粘った。1球ごとに狙いを変え、迎えたカウント2−2からの10球目を捉えた。左翼席への10号ソロ。昨季はデーゲームのエスコンフィールドに差し込む日光の関係で本塁打の打球が見えづらく、二塁打判定された“幻のプロ初アーチ”もあって1本届かなかった目標の大台に到達。ベンチ前では、両手でヘルメットを高く掲げる恒例のパフォーマンスで叫んだ。「パイナポー!」。
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本当は1週間前に決めたかった。「前半戦最後のカードの楽天戦の1試合目の1打席目。あれは絶対ホームランなんすけど、風で戻ってきた。前半戦で10本打てなかったっていうのは、ちょっと悔しかった」。
19日楽天戦、中堅方向へ手応え抜群の打球を放ったが、左翼から右翼方向への強風に負けて中飛に終わっていた。だから「今日の1打席目で打てたら最高だなと思ってたんですけど、また届かず」と左中間最深部への左飛。「練習不足だな」と感じたが、毎打席を大事に立ち続けて「しっかりやることをやった結果、本塁打が出ている」。
今季出場40試合目、151打席で10本塁打。15・1打席に1本というペースは、リーグトップのレイエス(17打席に1本ペース)よりも早い。左脇腹痛で出遅れたシーズンだが、確かな成長を結果につなげている。後半戦の大目標はチームの優勝。そして、個人は「今年の目標は『20−20』。盗塁はなかなか走れてないですけど(2盗塁)、ホームランはいいペース。後半戦あと10本、そこに向かってやっていきたい」。【木下大輔】
○…水谷が、実家のある愛知から観戦に訪れた両親と2匹の愛犬の前で節目の2桁本塁打を打てたことを喜んだ。「なかなか見に来る機会も少ない中で打ててうれしい」。実は犬アレルギーだが、チワワのマルとチロ(ともに4歳)は「かわいい」と溺愛。両親は28日に北海道のブリーダーから新たに2匹を譲り受ける予定。「実家に帰る楽しみが増えます」と新たな“家族”も後半戦の活躍のパワーとなりそうだ。
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