【競馬予想】ハンデ戦になった関屋記念は荒れる!? 格より調子を重視した狙い目2頭の大駆けに期待

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2025年07月27日 07:21  webスポルティーバ

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 今週から夏の新潟開催が開幕する。その開幕週に行なわれる重賞は、GIII関屋記念(7月27日/新潟・芝1600m)だ。

 サマーマイルシリーズ第2戦となるレースだが、これまでは夏の新潟開催3週目の8月に行なわれていた。それが、開幕週の開催となり、さらに条件も別定戦からハンデ戦へと変更された。そうしたことを受けて、スポーツ報知の坂本達洋記者はこう語る。

「施行時期や条件が変わったことで、昨年までの傾向が当てはまりにくく、より難解な一戦になりました。その分、穴党の出番! といったレースになるのではないでしょうか」

 よって、今回はGI秋華賞(京都・芝2000m)2着など、重賞実績豊富なボンドガール(牝4歳)が人気を集めそうだが、坂本記者は同馬にも懐疑的な目を向ける。

「前走のGIヴィクトリアマイル(5月18日/東京・芝1600m)では、2番人気に推されながら16着と大敗。秋華賞2着という実績があるとはいえ、ハンデ56kgというのはやや見込まれた印象があります。

 また、今年に入ってからGIII東京新聞杯(2着。2月9日/東京・芝1600m)、GII阪神牝馬S(5着。4月12日/阪神・芝1600m)、先のヴィクトリアマイルとレースを使ってきて、今回が4戦目。さすがに上積みは見込みづらく、ハイレベルなメンバー相手に戦ってきた消耗度が気になるところです」

 そうして、坂本記者は「夏場は『格より調子』などと言われるように、状態面のよさをポイントにして、穴馬をあぶり出していきたいと思います」と言って、推奨馬を2頭ピックアップした。

 1頭目は、今回がオープン入り2戦目となるダイシンヤマト(牡5歳)だ。

「今年からリステッド競走の米子Sに代わって、新設重賞として施行されたサマーマイルシリーズ第1戦のGIIIしらさぎS(6月22日/阪神・芝1600m)。今回、そこからの臨戦は4着のダイシンヤマトと、10着のシヴァースのみ。それぞれ中4週で臨めるのは、体調面に不安がない証拠でしょう。

 とりわけダイシンヤマトは、前走が短期放牧明けを叩いての昇級初戦。さらなる上積みが見込めそうです。この中間も美浦のWコースと坂路で乗り込んでおり、きっちりと本数を重ねられたのは心強い限りです。

 3週連続で追い切りに騎乗した鞍上の吉田豊騎手も、『1週前に結構強めにやったので、(最終追い切りは)前に目標を置いて、燃えすぎないようにやりました。暑くてもバテずに、相手なりに頑張ってくれる馬』と、その仕上がりに手応えをつかんでいました。

 新潟は今回が初めてとなりますが、『左回りが悪いわけではない』と吉田豊騎手。4勝はすべて中山ですが、東京でも善戦していますから心配はないでしょう。

 しらさぎSでは、GI馬のチェルヴィニアや重賞3勝馬のレーベンスティールなど、骨っぽいメンバーを相手に勝ち馬からコンマ4秒差の4着と健闘。スローペースのなか、直線では最内を突いて先頭争いを繰り広げ、見せ場十分の走りでした。その結果、内容ともに価値あるものだったと思います。

 開幕週の馬場がポイントになりますが、3戦ぶりのコンビ復活となる吉田豊騎手は同馬を手の内に入れており、ある程度の位置を取って、うまく運んでくれるでしょう。重賞でのキャリアこそ浅いですが、思いきって狙ってみるのも悪くないと思いますよ」

 坂本記者が注目するもう1頭は、久々の芝レースの出走となるシンフォーエバー(牡3歳)だ。

「前が有利な開幕週の馬場と軽ハンデから、狙ってみたい馬です。ダートとはいえ、GIIIサウジダービー(2月22日/キングアブドゥルアジーズ・ダート1600m)2着、GIIUAEダービー(4月5日/メイダン・ダート1900m)4着と、海外の重賞で好走している実力派。ハンデ53kgは恵まれた、と言えるでしょう。

 同じ3歳牡馬で重賞勝ちのあるイミグラントソング(牡3歳)はハンデ55kg。2kg差あれば、十分に逆転できるイメージです。

 芝のレースに戻るのは今回4戦ぶりになりますが、2歳秋の1勝クラス・ベゴニア賞(東京・芝1600m)では逃げ粘って2着。その豊かなスピードと前向きさは、芝、ダートを問わず通用するものがあります。

 前走のオープン特別・三宮S(6月14日/阪神・ダート1800m)では10着に沈むも、海外遠征帰りでいきなり年長馬相手のオープン戦では、分が悪かった印象。大敗もやむなしです。

 それに、過去の戦績からして左回りのほうが走りやすそう。そういう意味でも今回、新馬勝ちした新潟コースが舞台になるのは、プラス材料でしょう。何が何でも行きたい馬もおらず、すんなりと先手を奪えてリズムよくいけそうなメンバー構成になったことも魅力です。

 2歳時に挑んだGIIIサウジアラビアロイヤルC(4着。東京・芝1600m)や、GII京王杯2歳S(6着。東京・芝1400m)では、やや重の馬場で力が出しきれなかった感があります。開幕週のパンパンの良馬場なら、秘めるスピードを存分に生かせるはず。一発への期待が膨らみます」

 ハンデ戦に生まれ変わった新潟名物のマイル重賞。いきなり大波乱が起こるようなら、ここに挙げた2頭がその一端を担ってもおかしくない。

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