ブルペンで投球練習するロッテ・田中晴也[撮影=岩下雄太] ロッテの田中晴也が14時から行われる日本ハム戦(エスコンフィールド)に先発する。
高卒3年目の田中は前半戦、登板間隔を空けながら11試合・65回1/3を投げ、3勝5敗、イニング数を上回る68奪三振、防御率2.62の成績を残した。
前回登板の7月18日のオリックス戦では、一軍の公式戦では初めて中6日で先発し、6回・112球を投げ、6被安打、6奪三振、3失点にまとめた。一軍での初の中6日での先発に「準備はずっとしてきたので思ったようにいけたかなと思いますし、1回しかやっていないので、これからコンスタントにやっていけるように自分自身頑張っていきたいと思います」と話した。
田中は前半戦の投球について「中10日だったので他の投手に比べたら時間がありました。その中で人より反省、次の試合に向けて課題を潰しながらできたと思います」と振り返り、「これからしっかりコーチ、監督の信頼を得て、中6日というのを後半戦やっていけるように頑張りたいです」と、中6日での投球に意欲を見せた。
一軍で投げる中で、収穫と課題は見つかったのだろうかーー。
「今はとにかくゾーンの中で勝負できるか、できないかで全部の試合が決まっているので、ゾーンの中で勝負できるように。コンスタントに自分のパフォーマンスを上げられるようにやりたいと思っています」。
今季に向けて、石垣島春季キャンプで「チャンスを掴んで開幕ローテーションに入ること。次に1年間一軍で投げ続けること。その時に2桁だったり、新人王だったり、そういったとこが狙えるレベルまで成長できたらいいかなと思います」と話していた中で、前半戦は自身が思い描いたよりやれた感覚はあったのだろうかーー。
「ある程度できているかなと思いますし、あとは試合をやっていく中で、自分がうまくいかないことが出てきているのが、今の課題のかなと思います」。
1年間投げ抜くために、暑い夏場をどう戦い抜くかがポイントになる。田中晴は「夏場というところが第一のピークだと思うので、リカバリーを大切にしながら、コンディションを保てるように頑張ります」と意気込んだ。
オールスター明けの戦いに向けては「より長いイニングを投げることが自分の仕事なので、そこを徹底しながら、とにかく勝っている状態で試合を終わらせたり、勝っている状態でリリーフに繋げる。とにかくそこだけを目指して自分のやるべきことを全力でやりたいと思います」と決意を述べた。
より長いイニングを投げるというところでは、完投、完封にも期待したいところ。「そこはゾーンの中で勝負していく中で、球数を減らしていけると思います。自分のピッチングができている時は、より長いイニングを投げられていると思うので、そこは頑張りたいと思います」。後半戦も、マリーンズファンに希望を持てるような投球で、勝利を積み重ねていってほしい。
取材・文=岩下雄太