【オリックス】プロ初先発の東松快征「人生で初めて寝られなかった」4回途中3失点で初黒星も手応え

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2025年07月27日 19:45  日刊スポーツ

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ソフトバンク対オリックス 4回途中で降板する先発の東松、マウンドで声をかける岸田監督(撮影・梅根麻紀)

<ソフトバンク3−1オリックス>◇27日◇みずほペイペイドーム



オリックス東松快征投手(20)は強力ソフトバンク打線にも臆することなく直球で押し込んだ。3回1/3を5安打3失点(自責2)でプロ初黒星。悔しさと手応えの初先発となった。


「ペイペイ(みずほペイペイドーム)で(チームが)9連敗中と聞いた。せっかくなら止めてやろうと。チームの代表でマウンドに上がっているので、それぐらいの強い気持ち持たないと立つ資格はない」


初回、最速150キロの力強い直球と、スライダーで3者凡退スタート。2回は4番近藤、5番山川、6番柳町に3連打を浴び、1点を失った。それでも直球で押す投球スタイルで、1死満塁のピンチをしのいだ。4回1死二、三塁で球数が63球に達し、交代となった。


急きょ先発登板も、全力で腕を振った。コンディション不良の曽谷龍平投手(24)に代わり、26日にプロ初先発が告げられた。昨夜は「人生で初めて寝られなかった。目つぶって寝ようとしてるんですけど、心臓の音が聞こえるみたいな」。緊張の中でも、マウンドに上がれば度胸満点。「挑戦者みたいな感じで、自信を持って投げていきました」。真っ向勝負に挑み、「空振りも意外と取れたので自信になりました」と手応えをつかんだ。


投手出身の岸田護監督(44)は「良い球だったと思います。しっかり勝負をして真っすぐを投げ込めて、差し込めたところが大きい」とたたえた。


2年目左腕はまだまだ納得していない。「逆球を今後はなくしていきたい」と反省。次なる目標は明確だ。「勝ちたいですね。少しでも『今日ありがとな』と言ってもらえるようなピッチャーになりたい」。あどけなさが残る20歳。経験を糧に成長につなげる。【村松万里子】

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