isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2025年下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週の星座占いを全文読みたい方はこちらをタップ 今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
蝉とニーチェ
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今週のおひつじ座は、空っぽになるまで「騒ぐ」ということを体の中でしっかり感じていこうとするような星回り。
夏というのは生殖器の季節で、体内のエネルギーが空っぽになるまで使い切らないといけない。そして、本当にやりたいことをひと夏の分やりきって、遊んで、体も動かして、汗もかき終わったら、季節としての寂しさがやって来る。
秋の空を迎える頃には、ハァとため息を吐いて、ちゃんと物悲しくなってくる。それはとても自然なことなんです。
あなたもまた、空っぽになるくらいまで全力で生き切るには、何をどこまですればいいのか“あたり”をつけていくべし。
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重力顔と恩寵顔
今週のおうし座は、飄々たる知性の冷たさを密かに吸い込んではひと息をついていくような星回り。
『ヒッチコックの横顔涼しいと思ふ』(大牧広)という句のごとし。
映画の中で緊張が極点に達した瞬間、ふと映るヒッチコックの飄々とした横顔。それは、物語の熱気のただなかに差し込まれる氷菓のひと匙のような涼感を観客にもたらしてくれる。
あなたもまた、自分を落ち着かせてくれる鋭利な知性やクールな視点の持ち主にあやかっていくべし。
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illustration by ニシイズミユカ
なんとかやっていく術
今週のふたご座は、コスパやタイパ的な発想やそれを促すシステムに、思いきり抵抗していこうとするような星回り。
熱力学的観点から見れば、宇宙全体は時間の経過とともに無秩序化してゆく訳ですが、その中で一つひとつの生命は、それぞれの仕方で秩序をつくることで自身を取り巻く世界の「平衡」を保っている。生物学者の福岡伸一が名付けた「動的平衡」とは、そのような生命把握と言えます。
すなわち「生命」というのは、たえず動き続けているということであり、流れる「川」のように、つねに新陳代謝し作り変えることで成り立っているのだと。
あなたもまた、いま自分が抗うべき「静的状態」や、はみ出るべき支配構造は何なのかということを改めて明確にしてみるといいかも知れません。
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illustration by ニシイズミユカ
夏空の青のように
今週のかに座は、我が身の奥底にある本能や野生を改めて賦活させていこうとするような星回り。
『丸かじり部活帰りの子のトマト』(稲畑廣太郎)という句のごとし。
青春のただ中にある若者が、その日焼けした手でトマトを丸かじりしている。この剥き出しの野菜をそのままかじるという行為も、大人の社会生活では見失われがちな本能的な喜びや動物本来の野性があくまで健康的に露呈している。
あなたもまた、さながら夏空の青のように、余計な言葉や文脈の一切を取り払ったところにおのれの心身を引き戻していくべし。
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愛月心
今週のしし座は、国であれ会社や業界であれ家族であれ、それらを真に愛するために、いったんそれらを超えたところに身を置いていこうとするような星回り。
日本における代表的なキリスト教思想家の一人である内村鑑三は、既存の教会組織や儀式に依存しない「無教会主義」を提唱したことで知られています。
そして内村が初めて「無教会」という言葉を用いたのは、教育勅語への礼拝が不十分だったとして社会から厳しく糾弾されて職を失い、同志であるはずのキリスト教会からも追放され、病気になり、さらに妻までも病死してしまうという、公私ともに最大の逆境の最中で書かれた『基督信徒のなぐさめ』においてでした。
あなたもまた、普通なら逆境と感じる状況こそ、愛を取り戻すチャンスなのだということを念頭に置いて過ごしていくといいかも知れません。
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二度あることは何度もある
今週のおとめ座は、常識や慣習から一歩踏み外し逸脱していく予兆におののいていくような星回り。
『ハンモックより過ちのごとく足』(仲寒蟬)という句のごとし。
白昼のハンモックは、まどろみの子宮であり、そこからこぼれ落ちた一本の足は、予定調和的な時間の流れを切り裂き、決定的な過ちの芽をきざす。その光景は作者を介して、読む者の心の奥に、かすかな震えと熱を同時に残していくはず。
あなたもまた、自身もまた掲句に詠まれたような「危うい磁場」にどれだけ引き寄せられているか、思わずハッとするような瞬間を経験していくことになるかも知れません。
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月の岬にて
今週のてんびん座は、「生きる」ことの美学をめぐる言動を改めて一致させていこうとするような星回り。
昨今の首相外交での情けなさや国際政治の場での影響力の低下ぶりなどを目にするたびに、日本人の美学とは一体何だったのだろうと改めて考え込んでしまう人も少なくないのではないでしょうか。
おそらく、そうした問いに正面から取り組んだ人物が哲学者の九鬼周造でした。『「いき」の構造』の最後では、「運命によって「諦め」を得た「媚態」が「意気地」の自由に生きるのが「いき」である」と結論づけるのです。
あなたもまた、今この時代において美しさを取り戻すためにはどうしたらいいかということを改めて考え、自分なりに実践してみるといいでしょう。
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岩と潮
今週のさそり座は、見えないものと見えるもののあいだに立ち塞がってきた壁や障害物がおのずとひらけていくような星回り。
『夏潮の飛沫くを隠れ岩と呼ぶ』(廣瀬直人)という句のごとし。
掲句は、「夏潮」という季節的な躍動のなかで、本来なら無機物であるはずの岩が、夏の日射しと飛沫のきらめきをまとい、潮のリズムに溶け込むうちに、これまで無視されてきたようなリアリティの一部が、「隠れ岩」という名を持つ確かな「存在者」へと変貌する決定的瞬間を捉えたのだとも言えます。
あなたもまた、これまで自分でもどこかでなかったことにしてしまっていた現実が、良くも悪くも視界にあらわれ、露呈していくような流れに入っていくことでしょう。
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輝く光は深い闇よ
今週のいて座は、どこか乾いたユーモアをもって身近な文脈や世相の流れに逆行していこうとするような星回り。
日本が高度経済成長期のとば口に立った1957年、深沢七郎の『楢山節考』という小説がベストセラーとなりました。それは「姥捨て伝説」をモチーフに、ある山村の飢餓寸前ともいえる人々の姿を描いたもので、どこか浮き足立っていた当時の世相とはまったく逆行した内容でした。
「死んじゃったらそれまで」だし、どこかで生きる喜びを徹底的に突き放したような視点から書かれた作品を、「豊かな日本」の入口に立っていた多くの日本人がすすんで読んでいた訳ですから、当時の人たちは現代の日本人よりよっぽど人生のなんたるかを分かっていたように思います。
あなたもまた、今の自分に足りないものを補うべく、できるだけこの世のごたごたを超越した視点に立っていきたいところです。
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自己啓発から哲学へ
今週のやぎ座は、魂を軽やかにしてくれるような透明な夜風を会話の中に呼び込んでいくような星回り。
『風生と死の話して涼しさよ』(高浜虚子)という句のごとし。
ある日、作者の盟友である富安風生がぽつりと告白した。「近頃、死ぬのが怖くて、夜も眠れない」と。ふだんは飄々と俳句を詠む仲間が、死を前にしてふと露わにした弱さ。それに対し作者は「私は死ぬことがまったく怖くない」と淡々と語ったのだとか。すると不思議なことに、風生はこの対話がきっかけでノイローゼが治ってしまったと言うのです。
あなたもまた、魂がひらりと衣を脱いだような一瞬の無垢を経験していくことになるかも知れません。
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規範の‟外”に出るために
今週のみずがめ座は、世間の喧伝するストーリーを真に受けず、自分なりの変換を加えていこうとするような星回り。
私たちはつねに精神的な同性愛と異性愛、身体的な同性愛と異性愛のはざまでみずからの性を形づくるのであって、その性の形態は、オスとメスとをきっぱりと分割する直線ではなく、やわらかな曲線を描き、無限の度合いをもちながら常に変化し続けるものなのです。
民俗学者の南方熊楠はそうして強制的に「異常者」として分類され排除されてしまったカテゴリーを自身の直感と実感、そして膨大な文献学上の研究に基づきながら解体し、新たな生に作り替えていきました。
あなたもまた、世間で「異常」とされるものを、どうしたら新たな生へと転換していけるか、といったことがテーマになっていくでしょう。
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変異と身悶え
今週のうお座は、自身の心の奥に潜む「乱心」の種に気付かされていくような星回り。
『乱心のごとき真夏の蝶を見よ』(阿波野青畝)という句のごとし。
人間側が勝手に抱いたイメージを、自然はときに残酷なまでに裏切ってくる。その刹那を「見よ」と読者へ呼びかけたのは、あらゆる既成の価値観をはぎ取って、私たちの内部にも眠る破壊のエネルギーを呼び覚まそうとしたのではないでしょうか。
あなたもまた、優美さをかなぐり捨てた自然の狂気の断片を自身のうちに見出していくことになるかも知れません。
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