【阪神】佐藤輝明3冠見えた!「全然意識していない」も打率首位まで3厘差 本塁打&打点は1位

0

2025年07月27日 23:24  日刊スポーツ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊スポーツ

阪神対DeNA 2回裏阪神無死、佐藤輝は右線へ二塁打を放つ。投手石田裕(撮影・加藤哉)

阪神佐藤輝明内野手(26)に、85&86年バース以来のタテジマ3冠王が見えてきた。トップ快走の26本塁打&65打点に加え、打率も1位の広島小園に約4厘差に迫る2割8分7厘7毛で4位に浮上。打撃好調な4番の夢が膨らむばかりだ。


この日はビッグイニングへの扉を開けた。0−0の2回先頭の第1打席。公式戦初対戦だったDeNA先発石田裕の143キロツーシームを振り抜いた。打球は一塁手の頭上を越えて右翼線を転々。二塁ベース上で虎党の大歓声を浴びた。


「イメージはしながら。データを見ながら。よかったなと思います」。2死二塁から坂本の中前打で先制のホームを踏むと、2個の敵失などで一挙5得点。勝利への流れを決定づけた。


二塁打で打率を2割9分まで上げた。この時点で上位の近本、中野、中日岡林、広島小園らが無安打で、虎の背番号8が首位打者に浮上。“瞬間3冠”に躍り出た。


その後、同じイニングで近本が左前適時打を放つ一方、打者一巡で回った佐藤輝は一ゴロに沈み、数分で3冠から転落した。結果的にヒット1本で4位まで下がったが、その差はわずかで首位打者は十分射程圏。本人は「(3冠王は)全然意識していないです」とクールだったが、乗りに乗っている虎の主砲に期待せずにはいられない。


今春の沖縄・宜野座キャンプ中、こんな意欲を明かしていた。「(打率)2割8分以上はしっかり打たないと、とは思いますね。(去年は)2割6分8厘だったので」。最低目標はキャリアハイの昨季超え。現時点ではその数字を超えているが、「それはシーズン終わった時に聞いてもらえばいいんじゃないですか」とあくまで無心を強調した。


前日26日は26号弾で白星に貢献した4番の二塁打を口火に、首位独走のチームは後半戦2連勝発進を決めた。「もう最高じゃないですか?」。阪神の3冠王は85&86年のバースが最後。日本人で獲得すれば、球団初の快挙になる。いよいよ佐藤輝が王貞治や野村克也、落合博満らのレジェンドに並び立つのか。Vへ突き進む虎に、もう1つ見どころが増えた。【伊東大介】

    ニュース設定