<広島5−6巨人>◇27日◇マツダスタジアム
巨人岸田行倫捕手(28)が中軸の役割をそつなくこなした。1点リードの3回1死一、二塁。「何が何でも打ちたかった」とバットを短く持って、広島佐藤柳から右中間を破る2点適時二塁打を放った。6月14日オリックス戦(京セラドーム大阪)以来の5番起用に応え「ああいう場面で打てて良かった」と汗をぬぐった。
指揮官のゲキにも応えた。続く5回の第3打席は、外角高め直球を左中間スタンドに運ぶ3号ソロを放った。4回の守備でフライを落球。ベンチで阿部監督から「打って返せ」と言われた直後だっただけに「ほんまにホームランを打ったので、みんな笑っていました」と目尻を下げた。
チームはオールスター明け2戦2勝。3連勝で借金を完済し、勝率5割に復帰した。それでも岸田は「もうちょっと(先発の)赤星を引っ張っていけたら」と捕手として反省も忘れない。飽くなき向上心を持ち続ける男が浮上の要となる。
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