800m・久保凛が2分02秒34で史上初3連覇!「達成できて嬉しい」も「タイムが出なくて悔しい」世界陸上の参加標準突破はならず【インターハイ】

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2025年07月28日 11:42  TBS NEWS DIG

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■全国高等学校総合体育大会 陸上女子800mタイムレース決勝(28日、ホットスタッフフィールド広島)

【一覧】9月13日開幕『東京2025世界陸上』日程&出場選手

広島で行われている全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の女子800mタイムレース決勝に出場した久保凛(17、東大阪大敬愛高3年)が、2分02秒34をマークし、史上初の3連覇を果たした。

予選を2分06秒71の組1着で決勝進出を決めた久保。暑さの影響でタイムレースとなった決勝は、スタートから勢いよく飛び出しトップに立つと、後続を大きく引き離し、ぶっちぎりの独走で女王の貫禄を見せた。東京2025世界陸上の参加標準(1分59秒00)には届かなかったが、史上初の3連覇を達成した。

レースを終え、目指してきた3連覇を「達成できて嬉しい」と喜んだ久保。「プレッシャーを感じることなく、今の自分の走りだったら3連覇できると思ったので、そこはリラックスして臨むことができました」と話した。

「走るからにはタイムを狙っていた」というが、「走る前にタイムが出るときの感覚がわかるようになってきて、今日はあまり良くなかったのでタイムは厳しいかなと思った。案の定タイムが出なくて悔しい」と、自身の日本記録更新と世界陸上の参加標準の突破はならなかった。9月に開幕する東京2025世界陸上へ向けては「まだ決まったわけではないですけど、出るっていう気持ちは誰よりもあるので、出場できたら世界と勝負して1本でも多く走れるように頑張りたいです」と意気込んだ。

久保は昨年6月の日本選手権女子800mで初優勝を飾ると、7月には1分59秒93の走りで、19年ぶりに日本記録を更新、日本女子で初めて「2分の壁」を突破した。今年5月にはアジア選手権で銀メダルを獲得。7月5日の日本選手権では、自身の持つ日本記録を0秒41更新する1分59秒52で2連覇を達成した。インターハイは、1年生から連覇していた。今大会1500mでは、3位だった。

■久保凛(くぼ・りん)
2008年1月20日生まれ、和歌山・串本町出身。潮岬中〜東大阪大学敬愛高。身長168.1cm。小学6年生までは、サッカークラブに所属し、中学から本格的に陸上競技を開始。3年時に全日本中学陸上女子800mで優勝。24年日本選手権女子800m決勝でも2分3秒13で初優勝。7月15日の関西学連・長距離記録会(奈良・橿原公苑陸上競技場)で1分59秒93の日本新記録をマーク。05年に杉森美保が記録した2分00秒45を上回り、19年ぶりの記録更新。今年7月の日本選手権では1分59秒52の日本新で連覇を果たした。

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