7月25日、AMDからワークステーション向けの新CPU「Ryzen Threadripper PRO 9000WX」シリーズが売り出された。ラインアップは下記の4種類となる。
●「既に注文が入っています」――上空に吹くThreadripper PROの風
9000WXは、2023年11月に登場したZen 4アーキテクチャの「Ryzen Threadripper PRO 7995WX」シリーズ後継で、Zen 5アーキテクチャを採用している。ソケット形状は従来と同じSocket sTR5で、BIOS(UEFI)アップデートにより、既存のAMD TRX50搭載マザーボードに組み込める。
発売日は「高額なので、さすがにポンと買われる方は店頭ではまだいらっしゃいません」(パソコンSHOPアーク)とのことだったが、注目度はそれなりに高い様子だった。あるショップは「上空の方で風が吹いている感じで、普通の自作ユーザーは気にも留めていないのかなと。まぁ、自動車級の価格ですしね」と話していた。
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●吸気専用口を備えたASUSのPCケース「Prime AP202」が好調
PCケースの新製品が多数登場する中で、先々週末に売り出されたASUS JAPANのピラーレスモデル「Prime AP202」が注目を集めている。標準モデル「Prime AP202 TG」と、ARGBファンを採用した「Prime AP202 TG ARGB」があり、価格は1万6000円弱と2万円弱となる。カラーはブラックとホワイトがあり、価格差はない。
局面ガラスを採用し、ケース下部に吸気専用口となる特許取得済みの「スロットベント」機構を組み込んでいるのが特徴だ。スロットベントも、ARGB LEDでライティングできる仕様となっている。
入荷したドスパラ秋葉原本店は「底部からグラフィックスカードに直接エアを当てられる構造です。底部の吸気力を増すにはリバースファンなどを取り付けるのがベターでしょう。ケースで採用されている120mmファン『Prime MR120 ARGB』シリーズの単品もありますしね」と話していた。
●4基の160mmファンで拡張カードがよく冷える「OmnyX」の展示開始
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オリオスペックでも、GPUがよく冷えるPCケースを見かけた。COUGARの「OmnyX」で、8月1日の販売を前に先行展示中だ。ホワイトとブラックがあり、いずれも2万4980円で予約を受け付けている。
背面端子が底面に来るように、マザーボードを90度倒して固定する変則タイプのケースで、正面と上面の間に梁(ビーム)がない構造を採用している。ポイントは、前面と背面に160mmファンを2基ずつ装着済みで、指向性の高いエアフローを作り出せることだ。
同店は「グラフィックスカード全体を効率的に冷やせます。マザーボードの上に360mmラジエーターを組み込めるので、CPUはそちらに任せればいいですしね」と高く評価していた。
●80PLUS PLATINUM認証の850W電源も――中容量の新作×3
ATX電源ユニットの新製品も多数登場している。darkFlashから登場したのは、定格650Wの「EMT650」だ。ケーブル固定式で、80PLUS BRONZE認証を取得している。価格は7000円弱だ。
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ギガバイトからは、定格850Wでフルモジュラーの80PLUS GOLD認証モデル「UD850GM PG5 V2」が2万円弱で登場している。2025年1月に登場した「UD850GM PG5(rev.2.0)」はATX 3.0準拠だが、V2はATX 3.1準拠となり、PCIe 5.1接続のグラフィックスカードに対応した。保証期間も5年から10年と伸びている。
入荷したTSUKUMO eX.は「(特価で1万3800円となっている)rev.2.0の割安感が強いですが、いずれはV2に切り替わっていきます。奥行きが約140mmで扱いやすいので、安定して売れてくれるかなと期待しています」と話していた。
Segotepからは80PLUS PLATINUM認証を取得した850W電源「PM850W」が登場している。ブラックとホワイトがあり、価格は共に1万7500円前後だ。奥行き約140mmのフルモジュラー式で、ATX 3.1に対応している。同店は「定格850Wで80PLUS PLATINUMは数が少ないので、求める人は多いと思います」と話していた。
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ライブ騒音で周辺住民が悲鳴(写真:ITmedia NEWS)185
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