【フェンシング】加納虹輝が日本初「5冠」完全制覇!五輪やW杯の後、最後の世界選手権も初優勝

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2025年07月29日 00:10  日刊スポーツ

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フェンシング世界選手権トビリシ大会の男子エペで金メダルに輝いた加納虹輝(左)と銅の山田優(C)日本協会

<フェンシング:世界選手権>◇27日◇第6日◇男子エペ個人◇ジョージア・トビリシ



2024年パリ五輪(オリンピック)金メダルの加納虹輝(27=JAL)が、決勝で宿敵シクロシ(ハンガリー)を延長戦の末に10−9で破り、この種目で男女を通じて日本勢初となる優勝を遂げた。五輪、アジア選手権、グランプリ(GP)大会とワールドカップ(W杯)を合わせた主要国際大会「5冠」を完全制覇した初めての日本人となり、SNSで「応援ありがとうございました! これで5大会ある全ての国際大会で優勝を達成しました!」と充実の報告をした。


世界ランキング2位で迎えた加納は、パリ五輪で日本勢「個人初」となる金メダルに輝いた剣士。24年7月28日(日本時間29日)から、ほぼ1年後の25年7月27日(同28日)に、世界で最も層が厚い種目と言われるエペで、またも新たな歴史を刻んだ。


日本のレベルの高さを証明するように、チームメートを連破する道を歩んだ。準々決勝で古俣聖(本間組)を15−11で退け、準決勝では山田優(SAGAスポーツピラミッド/中野建設)に15−8で勝った。前者はパリ五輪の団体で銀メダル、後者は21年東京五輪の団体で日本史上初の金メダル、パリ銀のメンバーで、仲間の思いも背負って決勝の舞台に進んだ。


そのファイナルでは、パリの団体決勝で最後の1ポイントを取られて金を阻まれたシクロシを相手に、大接戦。序盤にリードされたものの7−7に追いつき、シーソーゲームの末に延長戦へ。次にポイントを奪った方が王者となる運命の一本勝負を制した。勝った瞬間、ほえて拳を握り、坂本圭右と熱く抱擁して達成感を爆発させた。


全身が有効面となるエペでは、男女を通じてエペの世界選手権では初となる制覇。男子フルーレで08年北京五輪個人銀、続く12年ロンドン五輪で団体銀のレジェンド太田雄貴氏からもX(旧ツイッター)で「本当に快挙なんです」と祝福された。


表彰式の後、加納は日本協会を通じ「今シーズンはメダルがなかなか取れず、悔しい思いをしてきましたが、最後に一番大きな試合で優勝することができて、うれしい反面、ホッとした気持ちもあります」とコメント。続けて「この調子で団体戦も優勝したいと思います」と大会2冠も見据えた。


○…個人戦は3位決定戦がないため、山田は銅メダル。加納とともに、世界選手権で初の個人メダルをつかんだ。女子サーブル個人では、世界女王の江村美咲(立飛ホールディングス)が3回戦で敗れて3連覇を逃す波乱があった。

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