茨城県警本部=水戸市 水戸市で男女6人が刃物で襲われ重軽傷を負った事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された職業不詳、塩原弘和容疑者(48)が襲撃の際、ゴーグルなどで顔を隠し、両手に1本ずつ刃渡り約50センチの刃物を持っていたことが29日、茨城県警への取材で分かった。いずれの刃物にも血が付いていたという。
県警によると、同容疑者は逮捕された際、計4本の刃物を所持しており、残り2本は約15センチのさやに収まったサバイバルナイフだった。容疑を認め、「止めに来た人を切り付けた」と話しているといい、県警は無差別に襲ったとみて詳しい経緯や動機などを調べている。
県警は29日未明、同容疑者が1人で住んでいた自宅を家宅捜索し、包丁1本と携帯電話を押収した。
県警によると、同容疑者は現場近くにあるスーパーマーケットの裏路地辺りで通行人2人を襲撃。その後、脇道を通って大通りに面した店の正面側に移動し、両手の刃物で4人を立て続けに切り付けたり、殴打したりしたとみられる。