
「先生パパ おめでとう」──かつて担任を務めていた小学6年生の生徒たちが、黒板いっぱいに書いてくれた第一子誕生の祝福メッセージ。その写真を20年後に投稿した元小学校教員の父親が、SNSで注目を集めています。
【写真】生後間もない長男とのツーショット そして二十年後…父が写した“一枚”を見る
投稿したのは、現在は雑誌の編集長であり2児の父でもある松谷信司さん(@shinjimatsutani)。20年前、5年間だけ小学校で教員として勤務していた時期があり、当時担任していたクラスの子どもたちが寄せてくれたメッセージに心打たれたといいます。
「担任していた小学6年生のクラスの子たちからのサプライズです。まったく予想もしていなかったので驚くと同時にとても嬉しかったのを覚えています」(松谷さん)
小学校勤務をしていた当時について、松谷さんは「普段はとにかく活発な子が多く、ケンカやトラブルも多々あり…」と振り返ります。
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松谷さんは第一子である長男の誕生を機に小学校教員を辞め、現在の仕事に転職されたそう。親になったことで考え方などにも変化が生まれたのだとか。
「自分が親の身になって、ようやく保護者の立場も少しだけ理解できるようになりました。それまではやはり、教員目線で配慮に欠けた対応も多々あったことを恥ずかしながら思い出します」(松谷さん)
今回話題になった投稿には、当時生徒たちから祝ってもらった長男が二十歳を迎えた日の写真も添えられていました。
「息子にとっては特に何の感慨もない節目だったと思いますし、特別な話をしたわけではありませんが、育児との両立は困難と考えて教員を辞め、今の仕事に転職して20年になるのかと思うと、これまでの親業を夫婦で労い合いたい気持ちになりました」(松谷さん)
当時の教え子たちとは、今も交流が続いているといいます。
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「生徒とは当時、みんなが二十歳になったら再度集まる約束をしていて、約束通り二十歳を迎えたタイミングで集まることができました。その後もLINEで定期的に連絡をやり取りしていたので、今回も『20年前に祝ってもらった長男が無事、二十歳になったよ』と報告しました。連絡の取れていない卒業生もいるので、みんなに改めて当時の御礼を伝えたいです」(松谷さん)