写真 女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「結婚」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2023年7月4日 記事は取材時の状況)
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「私の周りは、セックスレスで悩んでいるママ友ばかりなので、今まで誰にも相談できなかったんです。私が悩みを話したところで、羨ましいとか言われそうで……」
村田環奈さん(仮名・32歳)は、夫からの毎晩の誘いがストレスになり体調不良を起こした経験を話します。
◆がっちり体型の爽やか男性とゴールイン
環奈さんと夫の出会いは、街コンでした。日に焼けた肌にガッチリとした体格の良い夫が、細身の環奈さんに猛アプローチして交際がスタート。当時の環奈さんも、夫の爽やかさに魅了されたそう。
その後、二人は交際1年で結婚し、現在2歳になる息子がいます。
「夫とは交際中も、デートの度に体の関係を持っていました。当時は若かったので、私もそれが苦ではなくて、むしろ幸せだなと思っていたんですよ。あの頃はね。でも、結婚して一緒に住んで3年、子どもができても、いまだに毎晩、なんです……」
結婚前から夫の性欲の強さは知っていたと言うが、結婚後も毎晩続くとは環奈さんも思っていなかったそう。
◆「セックスは歯磨きと一緒」どんな日でも必ずするもの
「少し体調が悪い日があって、夫に『今日はやめておかない?』と切り出してみたんです。そしたら、『これは夫婦の習慣だから』と……。夫にとって夫婦のセックスは“歯磨きをする”のと一緒だって言うんです」
夫と出会ってから4年間、環奈さんが風邪を引いて熱があっても、夫が飲み会で深夜に帰ってきても毎晩のセックスは続いたそう。
「私の妊娠がわかって、つわりが始まっても毎晩でした。私が気持ち悪そうにしていても、まったくお構い無しに“いつも通り”、“歯磨き”のように。
私の体の状態なんて、まったく気にしないんです。さすがに気持ちが萎えてしまって、次第に夫への愛情はなくなっていきました」
産前産後は帰省した環奈さんでしたが、帰宅して新生児の世話で寝不足の中でも“夫婦の習慣”は毎晩続いたそう。
◆ストレスで、耳鳴りと頭痛の症状まで…
はじめての育児と、毎晩の夫とのセックスで心身ともに疲れ果てていた環奈さん。
会話ができない夫への不満も溜まってきたそう。環奈さんのストレスはついに限界に達し、最近、身体に変化が現れたと言います。
「最初に気付いたのは、耳鳴りです。日中、家には子どもと私しかいないはずなのに、小さく何か聞こえるなと感じていたのですが、その内、右耳だけいつもピーーと音がするようになって。
ときどき、自分がまるで水の中に潜っているような感じで、耳が水で詰まった感覚にもなりました」
耳鳴りの後に現れたのは、頭痛だったそう。
「頭がギューと痛くなることが増えました。それまで頭痛なんてめったに起きなかったのに。ただ、日中は息子の育児があるので、市販の痛み止めを飲みながらなんとか不調をごまかして過ごしていました」
◆夫からの衝撃の言葉に離婚を決意
そんな日々が続いた環奈さん。仮にも夫婦である夫は、私の体調を心配してくれるはず。現状打破のキッカケになるかもしれないと、少しだけ淡い期待をしながら、夫に環奈さんの体調不良について相談したそうです。
「夫に体調不良のことを話すと、『それ、産後の女性ホルモンの関係なんじゃない? セックスの回数、増やしてみる?』って言うんですよ。
もう、話しにならな過ぎて……。今すぐ離婚したいと心から思いました。今は、息子を連れて実家に帰る準備をしています」
結婚前に相手の性欲や性癖を理解していたとしても、性事情は変化していくもの。
特に女性は妊娠や出産などでホルモンバランスや体調の変化が大きくなります。人生のパートナーとは何度も性生活に関して再確認する必要があるのかもしれませんね。
<文/maki イラスト/松井レナ>