岩佐歩夢が待望のSF初優勝。SC2回、雨のSUGOは上位4台が5秒以内の大接戦に【第8戦決勝レポート】

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2025年08月10日 18:50  AUTOSPORT web

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優勝を喜ぶ岩佐歩夢とTEAM MUGENのメンバー 2025スーパーフォーミュラ第8戦SUGO
 全日本スーパーフォーミュラ選手権の2025年シーズン第8戦の決勝レースが8月10日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。2度のセーフティカー(SC)導入で時間レースとなった戦いで、ポールポジションからスタートした岩佐歩夢(TEAM MUGEN)がトップを守り切ってチェッカー。待望のスーパーフォーミュラ初優勝を飾った。2位はサッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)、3位には終盤で坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)を抜き去った福住仁嶺(Kids com Team KCMG)が入った。


■序盤から各所でバトルが繰り広げられる

 夏の青空が広がった土曜の予選日から一転、10日日曜のスポーツランドSUGOは朝から雨模様となった。スタート進行時には雨脚は落ち着いていたが、レースはSC先導でのスタートに。5周回を終えてSCが隊列から離れ本格的にレースがスタートした。

 1コーナーでは岩佐とフェネストラズのトップ争いが起こるとともに、阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)と坪井による3番手争いが勃発。岩佐はポジションを守った一方、阪口は1コーナーで坪井にとらえられ4番手に後退する。後方では、前日のクラッシュから深夜までかかった作業で車両の修復がかなった大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)がスピンで最後尾へ下がっていく。

 10周目、2コーナーで10番手を走行していた佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)が単独スピンを喫しグラベルにストップ。これでレースはSCが入る。佐藤は最後尾でコースに復帰したが、その後ギアのトラブルでS字コーナーでふたたびストップし戦列から離れることとなった。

 レースは15周目に再開。ここで勢いを見せたのはイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)で、1コーナーから3コーナーにかけてのサイド・バイ・サイドのバトルで福住をとらえて5番手に浮上する。その後ろではザック・オサリバン(KONDO RACING)と牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の7番手争いも接近し、牧野はオーバーテイクシステム(OTS)も使って1コーナーで並びかけたが、予選で自己ベストグリッドを獲得し速さを見せるオサリバンもうまくブロックしてポジションを守り切った。

 20周目には、12番手走行中の野尻智紀(TEAM MUGEN)の背後に迫った三宅淳詞(ThreeBond Racing)が、馬の背でサイド・バイ・サイド状態にあった大嶋和也(docomo business ROOKIE)と接触。フロントウイングにダメージを負った三宅は最終コーナーでコースを外れ、タイヤバリアに激しく突っ込んでしまう。これで2度目のSC導入となる。

 レースも中盤を迎えたこのタイミングでのSCに、KDDI TGMGP TGR-DCの2台と小出峻(San-Ei Gen with B-Max)、Juju(HAZAMA ANDO Triple Tree Racing)の4台がピットに向かい、ウエットのニュータイヤに交換して出ていった。その後、今度は25周目に小林可夢偉(Kids com Team KCMG)がタイヤ交換のためピットイン。ただし、こちらはウエットタイヤからスリックタイヤへの交換。雨もほとんど降っておらず路面は徐々に乾いていく方向で、10番手を走行していた可夢偉は大きな賭けに出たかたちだ。


■最後は0.627秒差

 レースは29周目に再開される。岩佐、フェネストラズ、坪井、阪口、福住、フラガというトップ6は変わらず。その後方では、まさかのQ1敗退で16番手からスタートしていた太田格之進が徐々にポジションアップし、30周目には山下健太(KONDO RACING)をとらえて9番手にポジションアップ。その前方ではオサリバンと牧野が争っており、KONDO RACINGとDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの4台がパック状態でバトルを展開していった。

 30周を過ぎてくると状況も落ち着き、岩佐から福住までのトップ5が集団に。その中では比較的ペースの良い福住が、まずは36周目の1コーナーで阪口をとらえて4番手に浮上する。福住はさらに、坪井にも急接近していく。38周目には馬の背コーナーでテール・トゥ・ノーズに迫った福住を、OTSを使って坪井がブロック。福住は最終コーナーで残り少ないOTSを作動させて1コーナーの勝負へ持ち込もうとしたが、坪井がラインをおさえ切り、ここでの勝負は坪井に軍配が上がった。

 SCが長引いたことでタイムレースに切り替わるなか、残り3分、ふたたび福住が坪井の背後にぴたりとつける。バックストレッチから馬の背コーナー、SPコーナーでの猛追をしのいだ坪井だったが、最終コーナーでワイドに膨らんでしまい、福住がインから並びかける。お互いOTSを使ったホームストレートでの争いは福住が競り勝ち、1コーナーで坪井のインをついた福住が表彰台圏内の3番手に浮上した。

 トップの2台の争いは1秒を切るギャップが続く膠着状態で、中盤までは岩佐の背後に迫っていたフェネストラズも、決定的な距離までは詰められずに終盤へ。2台はそのまま残り時間40秒を迎えて48周目に入るコントロールラインを通過。岩佐は最後まで難しい路面コンディションのなかでトップを守り切り、スーパーフォーミュラで自身初のトップチェッカーを受けた。

 パルクフェルメに戻ってきた岩佐は、「ようやく勝てました」と心からの笑顔。ポールポジションポイントも含めフルマークを達成した岩佐はランキング2位に浮上した。

 フェネストラズは岩佐をとらえきれなかったものの今季初表彰台獲得。3位には坪井との勝負を制した福住が入った。坪井は4位入賞で8ポイントを加えランキングトップを維持。ただし岩佐との差は5ポイントとなっている。5位は阪口、6位はフラガという結果だった。

[オートスポーツweb 2025年08月10日]

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  • Super Formula、地上波で放送してくれないかな〜。深夜帯でもいいから。
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