【ソフトバンク】中村晃&今宮健太「アベック弾」はジンギスカンパワー?空砲も「明日」こそM点灯だ

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2025年08月22日 22:59  日刊スポーツ

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日本ハム対ソフトバンク 2回表ソフトバンク1死、右越え本塁打を放つ中村(撮影・黒川智章)

<日本ハム4−3ソフトバンク>◇22日◇エスコンフィールド



首位ソフトバンクが2位日本ハムとの「天王山」の初戦を逆転負けで落とした。2回に中村晃外野手(35)の先制2号ソロ、今宮健太内野手(34)の通算100号となる2号ソロ。ベテラン打者2人のアーチで先手を取ったが、同点の7回に万波に決勝ソロを被弾。悔しい逆転負けとなった。ゲーム差は2・5となり優勝マジック点灯は23日に持ち越し。小久保裕紀監督(53)は「明日に切り替えて行く」と必勝を誓った。仕切り直しでM27を点灯させる。


    ◇    ◇    ◇


最高の幕開けだった。2回だ。1死からベテラン中村のバットが均衡を破る。フルカウントまで粘った8球目。タイミングをずらす日本ハム北山の129キロのカーブをうまくすくい上げた。「追い込まれてしまったが、しっかり自分のスイングをする、しっかりと振る、ということを心がけた」。先制の2号ソロを右翼ブルペンに運んだ。4月17日の楽天戦以来、約4カ月ぶりの1発で先手を取った。


珍しく表情を崩した中村に触発されたのは7番今宮だった。2死後。初球の152キロの直球を迷わず振り抜いた。打球はハム応援団の陣取る右翼スタンドへ。今宮にとっても約4カ月ぶりの2号ソロはプロ通算100号のメモリアル弾だった。「チームとして(北山の)強いまっすぐをはじき返して行こうということだった。そこはしっかり仕留められてよかった」。プロ16年目でたどり着いた節目のアーチ。北海道入りした前夜(21日)。中村、今宮の2人は夕食を共にした。名物ジンギスカンをつついて健闘を誓った。


23年6月13日以来、2年ぶりとなる「アベック弾」で快勝となればよかったが、ベテラン2人の連弾は空砲となってしまった。3回2死から試合をひっくり返され、同点の7回に3番手藤井が万波に決勝弾…。9回2死一、二塁と攻めたが1番周東のバットは空を切った。


5月1日には最下位にまで転落しながら、若手選手らの活躍もあって首位快走。勝てば、優勝マジックが点灯する北の大地での「天王山」3連戦。試合後、小久保監督は悔しさを見せることなく言った。「最後はよく粘りましたね。まあ、首位攻防にふさわしい初戦でした。明日、切り替えて行きましょう」。ゲーム差は2・5となったものの、正念場の戦いで見せたベテラン2人の快打に加え、成長株の筆頭に挙げる野村も2番二塁で先発出場し2安打と結果を出した。小久保監督は敗因を求めることなく、しっかり前を見据えた。【佐竹英治】

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