勤務先の栃木県立高校の女子更衣室などで盗撮をした容疑で逮捕された宇都宮市福岡町、県立高校教諭、古口大輔容疑者(38)の前任校でも、11台の不審な小型カメラが見つかったと22日、県教育委員会が発表した。設置手法が酷似していることなどから、県警は古口容疑者が前任校勤務中から長期間にわたり盗撮を繰り返していた可能性があるとみて慎重に捜査している。
県教委によると、隠しカメラは女子トイレや女子更衣室など複数箇所で見つかった。自作とみられるカメラを天井の小さな穴に隠すなどしていたという。
県教委は事件を受け、全ての県立学校で不審物がないか調べる緊急校内一斉点検を18〜22日に実施。これに先立ち、過去に古口容疑者の勤務歴がある2校に点検を指示したところ、うち1校で18日に設置が判明した。他に不審物が見つかった学校はなかった。
県教委は隠しカメラが見つかった2校に対し、夏休み明けにスクールカウンセラーを増員して生徒のケアを行い、保護者説明会を開催する方針。今後、勤務歴のある3校では専門業者による調査・点検も実施する。
古口容疑者は、現在の勤務先の県立高校で8月上旬ごろ、女子更衣室に侵入し、天井の点検口に小型カメラを設置、着替える女性を撮影したとして、建造物侵入と性的姿態撮影処罰法違反(撮影)の疑いで13日、県警に逮捕された。【渡辺佳奈子、池田一生】
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