<オリックス−ロッテ>◇26日◇京セラドーム大阪
オリックスのドラフト1位麦谷祐介外野手(23=富士大)が延長10回、ロッテ横山から右中間へプロ1号となる同点ソロを決めた。
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「これはプロに行く」。大崎中央(宮城)3年の6月、守備練習を行う麦谷に初対面からそう感じたのは富士大の安田慎太郎監督(40)だった。守備と走塁は当時から光るものがあった。大学4年間でプロ入りをかなえるため、課題は打撃。麦谷は大学の講義の合間や、全体練習後にもスポーツセンターでバットを振り込んだ。
「負けず嫌いというか、野球がうまくなりたいという向上心が高い。バッティングを常に考えていたように思います」
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主力として出場していた2年時には外野の守備位置はすべて麦谷に任されていた。先輩にも指示を出すほど、信頼は厚かった。「チームが勝つことに関して(責任感は)結構ありました」。3年時に出場した明治神宮大会では青学大で現広島の常広からアーチ。ドラ1候補からの1発に一躍注目を浴びた。だが、チームが敗戦すると麦谷は悔しさをにじませた。「てんぐにはならないんですよ」と安田監督。高い身体能力で走攻守でアピールも、常に向上心とチームの勝利を求める。その努力がプロ1号につながった。【村松万里子】
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