<楽天10−3ソフトバンク>◇26日◇弘前
40歳の楽天岸孝之投手が、400試合目の先発登板で通算170勝目をつかんだ。満員御礼となった青森・弘前での一戦で、首位ソフトバンクを相手に6回3安打1失点(自責0)の快投。7号満塁弾を放ったボイトと上がったお立ち台で「今年一番だったと思います」と手応えを示した。
崩れなかった。0−0の3回。2失策が絡み先制されたが、なおも1死三塁から牧原大をカーブで一ゴロに打ち取り、三塁走者の周東を本塁刺殺。続く近藤をチェンジアップで投ゴロに封じた。「牧原、近藤、嫌だなぁと思って(笑い)。何とか犠牲フライにもならず、アウトを取りたいなと思って」と最少失点で切り抜けた。
この日の直球は球場表示で最速155キロを計測した。普段は140キロ台前半が多い右腕は「155キロでしょ? うそつけと思って」と誤表示に苦笑い。チームとして今季は盛岡、郡山、山形と3連敗中だった「東北シリーズ」で投打がかみ合い快勝。地方球場での白星は自身10年ぶり、17年の楽天加入後は初めてだった。
Aクラス浮上を目指すチームは先週1週間でロッテ、オリックスにいずれも1勝2敗と負け越した。先発陣が序盤に打ち込まれ、リリーフに転向した則本が2季ぶりに先発するなどイレギュラーな試合もあった。そんな中、味方を鼓舞する好投でチームトップの6勝目。「(チーム最多が6勝は)寂しいですよね。でも、しょうがない。ここからみんなで頑張っていきます」。頼れるベテランが、力強く巻き返しを宣言した。【山田愛斗】
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