<西武2−2日本ハム>◇26日◇ベルーナドーム
日本ハムが今季3度目のドローで順位は2位のままだが、首位ソフトバンクとのゲーム差を0に縮めた。日本ハム達孝太投手(21)が6回まで無失点も7回につかまり、前回登板まで4戦3勝と得意にしていた相手から7勝目をつかむことはできなかった。だが試合後、デビュー7連勝中を「第1章」、初黒星から今回までを「第2章」とし、次戦からを「第3章」と命名し、リベンジを誓った。
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6回まで1安打無失点6奪三振と快調に飛ばしていた達が、7回につかまった。先頭の外崎、デービスに連続左前打を浴び無死一、二塁。続く古賀悠は2球続けてバントの構え。カウント1−2と追い込みヒッティングに変わったところで右前打を許した。「真っすぐで押し切れるかと、真っすぐいったんですけど。後半に球数がかさんで、押し込めるだけの球威がなくなっていた感じです」。無死満塁からセデーニョに同点の2点適時打を許し、追い付かれた。
これで登板4試合連続白星なし。「もー…絶賛プロの壁にぶつかっているって感じですね。2点リードしてもらっての、あそこの2点はよくなかったですね」。前回登板の19日オリックス戦も、4回まで完全投球を続けていたが、5回に2被弾含む4安打で5失点で3点のリードをふいにしていた。似たような打ち込まれ方に「連打で失点し、前回登板と同じような形になってしまいました。1歩ずつ成長するしかありません」と反省した。
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悔しがる“若イケメン”だが、新庄監督の評価は「ゲームつくりましたよ。十分、十分」と上々だ。6回0/3 2失点と、先発投手としての役目は、しっかり果たした。チームも白星は逃すも、結果は延長12回ドロー。その上で指揮官は「切り替えも大事です。人生、切り替え。いい時も悪い時も、終わったことは戻って来ないから。人生、切り替えが大事ってことは、もう伝えました」と、後に引きずらないよう、諭した。
そんな監督の言葉を胸に、達は「まあ…全然勝ってないので。第1章はずっと勝っていた。達の第2章は全然勝てなかった。ここからが第3章。頑張ります」。“逆襲の達”が新たなステージで輝きを放つ。【永野高輔】
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