神奈川県警の検証結果を受け、報道陣の取材に応じる岡崎彩咲陽さんの父鉄也さん=4日午後、横浜市中区 神奈川県警が、川崎市内で遺体で見つかった岡崎彩咲陽さん=当時(20)=への対応を巡る検証結果を公表した4日、岡崎さんの父鉄也さん(51)が横浜市内で報道陣の取材に応じた。鉄也さんは「家族が訴え続けていたことが何カ月もかけて明るみに出ただけ。それで良かったという感情はなく、納得がいかない」と強い口調で不満を述べた。
鉄也さんは、家族側が白井秀征被告(28)=殺人罪などで起訴=からの暴力や付きまとい行為について、県警川崎臨港署に何度も相談してきたと強調。鉄也さんは「何度訴えても捜査に生かされることはなかった」と警察の対応を改めて批判した上で、検証結果について「納得がいかない」と繰り返した。
県警が示した再発防止策に関しては「体制が変わったとしても、警察官自身が変わらなければ同じことが繰り返される。何のために警察官になったのか、初心を思い出してほしい」と訴えた。
鉄也さんは報道陣の取材に応じる前、事件を担当した川崎臨港署の署長や生活安全課員らと面会した。鉄也さんによると、署長らからは事件が起きたことに関する謝罪はあったものの、ストーカー事案として適切な対応が取れなかった理由などについて説明はなかったという。