トヨタ、WRC通算103勝目を飾る。史上最多勝利マニュファクチャラーに/第11戦チリ

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2025年09月15日 13:20  AUTOSPORT web

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セバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2025年WRC第11戦ラリー・チリ・ビオビオ
 9月14日(日)、南米チリ中部ビオビオ州にて2025年WRC世界ラリー選手権の第11戦『ラリー・チリ・ビオビオ』の最終日デイ3が行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が今季5勝目となる総合優勝を飾った。

 TGR-WRTからは計5台のトヨタGRヤリス・ラリー1が出走しており、オジエが優勝、エルフィン・エバンスが2位、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリが5位、カッレ・ロバンペラが6位、そして勝田貴元は7位でラリーを終えた。

 最終日デイ3は『ララケテ』と『ビオビオ』という2本のステージを各2回走行するスケジュールで、合計距離は54.80kmと3日間で最短となる。この日は終始ドライコンディションとなり、アルベルト・ヘラー(フォード・プーマ・ラリー1)を除く全車がソフトコンパウンドのタイヤを5本選択した。

 デイ2を首位で終えたオジエと2番手のエバンスのギャップはわずか6.3秒となるなか、走りはじめのSS13を制したのはオジエだった。エバンスとのギャップを7.2秒まで広げるが、続くSS14はエバンスが最速タイムを刻み、オジエは1.3秒遅れの3番手となり、ギャップは5.9秒に縮まった。なお、このSS14では勝田がエバンスから1.1秒差の2番手タイムを刻んでいる。

 再走ステージの1本目となるSS15を迎えると、オジエがエバンスを4.4秒上回りその差は10.3秒に。さらに、最終のSS16においてもオジエが最速タイムをマークし、エバンスとのタイム差を11.0秒に拡げて今季5勝目を飾った。この勝利はエバンスにとって前戦パラグアイに続く嬉しい連勝となっただけではなく、WRC出場200戦目を通算66回目の勝利となった。

 さらに、オジエはスーパーサンデー1位、パワーステージ1位で、ボーナスポイントもフルに獲得。ドライバーランキング3位からトップに浮上を果たした。なお、TGR-WRTはワンツー・フィニッシュおよびボーナスポイントの獲得により、マニュファクチャラー選手権におけるリードを125ポイントへとさらに拡げることに成功。ワンツー・フィニッシュはトヨタにとって通算30回目となり、最多記録に並んだ。そして、トヨタは今回の勝利でWRC通算103勝目を獲得し、史上最多の勝利を得たマニュファクチャラーとなった。

 TGR-WRT2からのエントリーのパヤリは、デイ1で総合4番手につけるなど初日から速さを発揮。デイ2ではエバンスの上位浮上により総合5番手に後退したが、安定した走りで順位をキープ。最終日も速さを発揮し、SS15では4番手タイムを記録して総合4番手のティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)との差を3.2秒まで縮めた。ヌービル攻略には届かなかったものの、パヤリはスーパーサンデーとパワーステージの両方で4位となり、今シーズン3回目のトップ5フィニッシュを果たした。

 デイ1の序盤にラリーをリードしながらも、クルマのリヤがバンクに当たった影響で左後輪から空気が抜け、大幅にタイムを失ったロバンペラは、デイ2で総合6位まで順位を挽回。デイ3でのさらなるポジョンアップはならなかったが、スーパーサンデー3位、パワーステージ5位でボーナスポイントを得ることに成功している。また、前日総合7番手の勝田は、昨年このラリーを欠場したことによる経験不足のハンデを乗り越え、総合7位で2年ぶりのラリー・チリを走破した。

 また、併催のWRC2クラスにおいて、プリント・スポーツから出走したオリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン組(トヨタGRヤリス・ラリー2)がクラスチャンピオンに輝いている。

 TGR-WRTのチーム代表代行ユハ・カンクネンは、「今このチームが成し遂げていることはただただ驚異的だ」とコメントしている。

「セブとエルフィンは今週末素晴らしい走りをしたが、特にセブはパワーステージで103パーセントの力を発揮し、最大ポイントとトヨタの通算103勝目を獲得した。最終戦に向けてエキサイティングな展開になりそうだし、カッレも決して諦めてはいない。彼は今日、できる限りの結果を掴んだ。サミはここで本当に素晴らしいラリーを戦い、貴元も十分な速さを示してフィニッシュした。我々は皆、次のラリーであるセントラル・ヨーロピアン、そしてもちろん、ラリージャパンを楽しみにしている」

 次戦のWRCはヨーロッパに戻り、第12戦『セントラル・ヨーロピアン・ラリー』を迎える。ドイツ、チェコ、オーストリアの三カ国を舞台とするターマック・ラリーでは、どのような戦いが繰り広げられるだろうか。タイトル争いの行く末はいかに。

[オートスポーツweb 2025年09月15日]

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