グレード制導入以降関東馬の勝利は全て藤沢厩舎 3頭の名馬を振り返る
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2025年09月17日 17:00 netkeiba

17年の神戸新聞杯を制したレイデオロ(17年9月撮影、ユーザー提供:カズさん) 神戸新聞杯は関西馬が圧倒的に強いレースだ。84年のグレード制導入以降に限ると、関西馬が38勝に対して関東馬は3勝のみ。そして、その3勝は全て藤沢和雄元調教師が挙げたものとなる。そこで今回は東の名伯楽に導かれて神戸新聞杯を制した3頭を振り返りたい。
1頭目は02年のシンボリクリスエスだ。春は青葉賞を制したものの、日本ダービーではタニノギムレットの2着に惜敗。迎える秋は神戸新聞杯から始動した。単勝2.1倍の1番人気に支持されると、直線では皐月賞馬のノーリーズンを寄せ付けることなく、2馬身半差の完勝。ひと回り成長した姿を見せつけた。そして続く天皇賞(秋)でGI初制覇を果たすと、ジャパンCの3着を挟んで、有馬記念も勝利。この年の年度代表馬に輝いた。
2頭目は翌03年のゼンノロブロイだ。シンボリクリスエスと同じく、春は青葉賞を制したものの、日本ダービーでは2着に敗れた。そして秋初戦となった神戸新聞杯ではK.デザーモ騎手と初コンビ。中団追走から4角で先団に取り付くと、直線では一瞬で抜け出してみせた。終わってみれば2着のサクラプレジデントに3馬身半差の完勝。ネオユニヴァースやザッツザプレンティといった春の実績馬を完封し、本格化を印象付けた。
そして3頭目が17年のレイデオロだ。藤沢和雄調教師に悲願の日本ダービーのタイトルを届けた功労馬。それ以来の実戦となった神戸新聞杯では、単勝2.2倍の1番人気に推された。レースは好位から抜け出し、後に菊花賞を制するキセキに2馬身差の楽勝。ダービー馬らしい圧倒的なパフォーマンスは、来たる古馬との戦いに期待を抱かせるものだった。
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