まだまだ続く在宅ワーク 仕事を楽にするなら何をそろえる? おすすめITガジェットを紹介

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2025年09月19日 17:01  BCN+R

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まだまだ続く在宅ワーク 仕事を楽にするなら何をそろえる?
 コロナの流行を機に在宅ワークが普及しました。まだまだ在宅と出社の併用で仕事を続けている会社も多く、依然として、快適で効率的な作業環境への関心が高まっています。ここでは、仕事の生産性向上と作業環境の改善に直結するITガジェットを厳選してご紹介します。

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●在宅ワークでの騒音問題を解決する必須アイテム ノイズキャンセリングヘッドホン

 在宅ワークで気になるのは、オフィス環境にはない生活音や環境音。ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホンがあれば、自宅でもオフィス並みの静寂な作業環境を作り出せます。また、相手の声をクリアに聞き取れるだけでなく、自分の声も周囲の雑音に埋もれることなく相手に届けられるため、オンライン会議時でも、コミュニケーションがスムーズに進みます。

 2025年の売れ筋モデルでは、SONY「WH-1000XM5」やApple「AirPods Pro」、BOSE「QuietComfort」シリーズが高く評価されています。これらの製品に共通する特徴は、強力なアクティブノイズキャンセリング性能と長時間装着しても疲れにくい設計。

 特に注目すべき機能は、「外音取り込みモード」です。必要に応じて周囲の音を取り込めるため、来客対応や家族との会話時にヘッドホンを外す手間が省けます。また、マルチポイント接続対応モデルなら、PCとスマートフォンを同時に接続し、通話の切り替えもスムーズです。

 価格帯は2万円〜4万円程度が中心。バッテリー駆動時間は20〜30時間の製品が主流で、一日中の作業にも対応可能です。装着感の好みは個人差があるため、可能であれば実店舗で試着してみましょう。

●見た目で印象が左右されるビジネスシーン ウェブカメラにも気を遣いたい!

 在宅ワークの普及により、ビデオ会議は日常的なコミュニケーション手段となりました。しかし、ノートPCの内蔵カメラでは画質が粗く、特に重要な商談や面接、プレゼンテーションの場合、こちらの写りが悪いと大きなマイナスポイントになります。また、自宅の照明環境は会議室とは違って、逆光や暗い映像になりがちです。

 高画質なウェブカメラは、高い映像品質により、在宅勤務でもオフィス勤務と遜色ない業務対応を可能にします。さらに、自動光補正機能を備えたものなら、時間帯や天候に関係なく、常に明るく鮮明な映像を提供できます。資料を画面に映す際のオートフォーカス機能も、スムーズなプレゼンテーションに欠かせません。

 上位モデルでは4K対応製品も登場しており、配信業務や高品質な映像が求められる場面でも使えます。プライバシーシャッター付きモデルなら、使用しない時のセキュリティ面でも安心です。

 価格帯は5000円〜1万5000円程度です。フルHD対応で十分なビジネス用途なら1万円以下のモデルでも満足度は高いでしょう。内蔵マイクの性能も向上しており、別途マイクを用意しなくても実用的な音質を確保できる製品が増えています。

 例えば、ロジクール「STREAMCAM C980」はAIによる顔追尾オートフォーカス、自動露出補正、自動ブレ補正など、各種補正機能を搭載したWebカメラです。映像はフルHD画質60FPSに対応し、ノイズリダクションマイクも内蔵しているため、買えばすぐに会議で活用できます。

 なお、Webカメラは、使用PCのスペックやOS、使用する会議ツールによって一部機能(例:自動光補正/4K対応等)に制限が出る場合がありますので、事前に確認をしましょう。

●ノートPCはポート数が限られる ドッキングステーションで課題を一気に解決

 近年のノートPCは薄型軽量化の追求により、USBポートが少ないモデルが多いです。在宅ワークでは外部モニターなど何かとポートを使用することが多いため、不便に感じることも多いのではないでしょうか。

 特に、自宅とオフィスを行き来するハイブリッドワーカーにとって、帰宅後にノートPCを1本のケーブルで接続するだけで、すぐに在宅ワーク環境が整う利便性は計り知れません。充電機能付きモデルならACアダプターも不要となり、デスク周りをすっきりできます。

 人気ブランドのAnkerやエレコム、Belkinから発売されているモデルでは、4K映像出力対応のHDMIポート、Thunderbolt 3/4対応、最大100Wの給電機能を搭載した製品が注目されています。特に、複数モニターでの作業環境を構築したいユーザーには、デュアルHDMI出力対応モデルが重宝されています。

 選択時のポイントは、使用するノートPCの給電要件と接続予定の機器との互換性確認です。USB-C給電対応PCなら、ドッキングステーション経由での充電により、デスク上のケーブル数を大幅に削減できます。

 価格帯は5,000円〜2万円程度です。高性能モデルほど発熱対策や安定性に優れるため、業務用途では1万円以上の製品を選ぶのが安心でしょう。

●作業効率向上&家族への配慮にも キーボードやマウスも見直してみよう

 在宅ワークでは、家族と同じ空間で働くことが多く、場合によっては、タイピング音やマウスクリック音が気になってしまうことも。ワイヤレスキーボード・マウスセットは、騒音問題を解決するだけでなく、ケーブルのない自由度の高い作業環境を実現します。

 さらに、エルゴノミクス(人間工学)設計のモデルなら、自然な手の位置と角度を保ちながら入力作業ができ、疲労軽減効果が期待できます。これなら長時間の作業でも安心です。在宅ワークでは休憩を取るタイミングを自分でコントロールする必要があるため、身体への負担を最小限に抑える道具選びを心がけましょう。

 中には、ひとつのUSBレシーバーで複数のデバイスを管理できる製品もあり、貴重なUSBポートの節約になります。価格は3,000円〜1万5000円程度で、用途に応じた機能とのバランスで選択するのが良いでしょう。

●限られた自宅スペースでマルチディスプレー環境を実現

 在宅ワークでは、限られたデスクスペースで、外部モニターを使いたいならモバイルモニターがおすすめ。必要な時だけサブディスプレー環境を構築でき、使用しない時はコンパクトに収納できます。

 モバイルモニターがあれば、作業効率も大幅に上がることでしょう。例えばExcel作業時にデータ入力画面と参照資料を別々の画面に表示したり、オンライン会議中にメイン画面で相手の顔を見ながら、サブ画面でメモを取ったりできます。画面の切り替え作業が不要になることで、集中力の途切れも防げ、結果的に作業時間の短縮につながります。

 多くのメーカーから、13.3〜15.6インチサイズを主流として展開されています。USB-C給電対応モデルなら、ノートPCから1本のケーブルで映像出力と電力供給を同時に行える点が便利です。

 解像度はフルHD(1920×1080)が標準で、上位モデルでは4K対応製品も選択できます。IPS液晶採用により、横からの視認性も良好で、複数人での画面確認時にも威力を発揮します。

 重量は500g〜1.5kg程度で、専用ケースが付属する製品が多くなっています。スタンド機能内蔵タイプなら、別途スタンドが不要で設置も簡単です。タッチパネル対応モデルでは、直感的な操作が可能で、プレゼンテーション用途でも活用できます。

 価格帯は15,000円〜40,000円程度です。画質と携帯性のバランスを考慮し、用途に適したサイズ・機能を選択することが重要です。

●座りっぱなしで運動不足が心配 昇降デスクで姿勢を変えてみよう!

 在宅ワークでは通勤がないため、運動不足になりがちです。さらに、一日中同じ姿勢で座り続けることによる健康リスクも考慮しなければなりません。昇降デスクは、立ち作業と座り作業を気軽に切り替えることで、これらの健康問題を根本的に解決するソリューションです。

 立ち作業には、血流促進、カロリー消費量増加、集中力向上、腰への負担軽減といった多くのメリットがあります。しかし、デスクの高さを手動で高さ調整するのは面倒で継続しにくいため、ボタン一つで瞬時に切り替えられる電動式が理想的。メモリー機能があれば、個人の最適な高さを記憶させ、毎回調整する手間も省けます。

 FlexiSpotやコクヨ、オカムラなどの主要ブランドでは、60〜125cm程度の昇降範囲を持つモデルが主流です。メモリー機能搭載製品なら、よく使用する高さを記憶させ、ワンタッチで呼び出せます。

 耐荷重は70〜100kg程度の製品が中心で、複数のモニターやデスクトップPCを設置しても安定性を保てます。価格帯は3万円〜10万円と幅がありますが、毎日使用する家具として考えれば、健康投資の観点から十分な価値があります。

●首や肩への負担を軽減 放熱性も高められるノートPCスタンド

 画面とキーボードが一体化した構造のノートPC。携帯性には優れる反面、長時間使用すると、画面を見下ろす姿勢が続き、首や肩への負担が蓄積します

 ノートPCスタンドは、画面位置を目線の高さまで上げることで、自然な姿勢での作業を可能にします。使用しない時にコンパクトに収納できるのも、すぐに片づけられて便利です。ただし、スタンドは、キーボードも同時に高くなってしまうため、別途外付けキーボードの使用が前提となります。

 MajextandやMOFT、BoYataなどの人気ブランドでは、軽量かつ折りたたみ可能な設計が採用されています。重量は300g〜1kg程度で、ノートPCと一緒に持ち運んでも負担になりません。高さ調整機能では、10〜30cm程度の範囲で無段階調整できるモデルが主流です。角度も調整できれば、座り姿勢から立ち姿勢まで幅広い作業スタイルに対応できます。

 アルミ合金製のスタンドなら放熱性能も高まります。ノートPCの熱を効果的に放散し、性能の低下を防げます。また、通気口やメッシュ構造により、空気の流れを確保した製品もあります。

 タイピング時のスタンドのずれを防止する滑り止めがあるかどうかも選ぶときのポイントです。

 価格帯は2000円〜8000円程度です。携帯性・機能性どちらを重視するかですが、毎日使用するアイテムとして考えれば、多少高価でも満足度の高い製品を選ぶのが賢明でしょう。

PCが熱い、動作が重いを改善! 冷却パッドでPCを冷やしてみよう  在宅ワークでは、ビデオ会議、動画編集、大量のデータ処理など、ノートPCに高い負荷をかける作業が長時間続くことがあります。仕事中、PCが熱いと感じたことがある人も多いことでしょう。こうした状態が続くとPCの応答速度が下がるなど、なかなか作業も進まなくなってしまいます。そんな時は、冷却パッドを使って、PCを冷やしてみましょう。

 冷却パッドは外部ファンによる強制空冷により、ノートPC底面の熱を効率的に排出し、内部温度の上昇を抑制します。これにより安定したパフォーマンスを維持できます。PCの温度は本体寿命にも影響します。在宅ワークは個人のPCを使っていることも多いため、買い替え頻度を減らすという意味でも、冷却ファンはおすすめです。

 周辺機器メーカーから、大型ファンを搭載したモデルが人気を集めています。風量が大きいほど、内部温度の上昇を抑制することができます。

 しかし、音が大きくて逆に仕事に支障が出るという事態は避けたい。静音設計かどうかも選び方のポイントです。中には、図書館レベルの静けさに匹敵する動作音25dB以下を実現する製品もあります。

 角度調整機能付きスタンドが一体となったモデルなら、冷却効果と作業姿勢の改善を同時に実現できます。6段階程度の角度調整により、個人の体格や作業内容に応じた最適なポジションを見つけられます。

 冷却パッドはUSB給電対応で、ノートPCから直接電力供給を受けられる製品が主流です。別途ACアダプターが不要で、デスク周りもすっきりと保てます。また、USBポートを塞がないよう、USBハブ機能を内蔵した製品もあります。

 価格は2000円〜6000円程度です。ノートPCの発熱量や使用環境に応じて、適切な冷却能力を持つ製品を選択しましょう。薄型軽量で持ち運びも考慮したい場合は、折りたたみ機構付きモデルもおすすめです。

●オフィスと変わらない環境を構築 在宅ワークの作業効率を高めよう

 コロナの流行を機に始まった、新たな働き方「在宅ワーク」。そもそも通勤時間がないなど、考え方を変えれば時間を有効活用できる働き方ですが、作業環境を上手く作り出せるかどうかがポイントです。本記事でご紹介したグッズを活用して、オフィス環境と同じぐらい快適な作業環境を整えてみましょう。

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