前回大会覇者の北口榛花、全体14位で予選敗退「自分の中で後悔はない、精一杯はできた」連覇の夢消える【世界陸上】

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2025年09月19日 21:50  TBS NEWS DIG

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■東京2025世界陸上 女子やり投予選(19日、国立競技場)

【一覧】9月13日開幕『東京2025世界陸上』日程&出場選手

女子やり投げ予選に出場した北口榛花(27、JAL)は、予選を60m38の投擲で、突破ラインの62m50を超えられず、決勝進出条件の上位12人にも入ることができなかったため、まさかの予選敗退となった。

北口は23年世界陸上ブダペストを初制覇すると、24年パリオリンピック™でもフィールド種目の日本女子選手として初の金メダルに輝いた。今大会は2連覇の期待が寄せられていたが、“やり投の絶対女王”は、予選で姿を消すこととなった。

予選の試技は3回。決勝へ進むには62m50を超える投擲か、午後7時30分開始のA組18人と同9時開始のB組18人、計36人で争われる予選で上位12位以内に入る必要がある。

予選A組の1番手に北口が登場すると、国立競技場5万人の観衆から地鳴りのような拍手が起こった。その1投目、北口は60m31をマーク。2投目は記録を7cm伸ばし60m38、予選最後の3投目は58m80と記録を伸ばすことはできず、A組8位につけた。自力で予選を突破することができなかった北口。決勝進出は、B組の結果次第となった。

午後9時から始まった予選B組には18人の選手が登場。1投目で3選手が北口の記録(60m38)をこえ11位に後退。さらに2投目でも60m38をこえるスローが続き、北口は13位に順位を落とし、予選突破条件の上位12人に入ることができず、最終順位は14位で予選敗退となった。

中継インタビューに応じた北口は「怪我をしてからいろいろ悩んだんですけど、今まで色々保護をしながら投げてたんですけど、1個前の練習からテープなしで投げられて、自分の中ではそっちの方が感覚が良かったので、思い切ってそういう選択を取ったんですけどなかなか」と話して、少し言葉に詰まり、「この選択をしたことは、自分の中で後悔はないですし精一杯はできたと思っている」と言葉を絞り出した。

そして北口は涙ながらに「きょう皆さんがこういう素敵な、東京世界陸上というゴールをくれたからこそ、今シーズン最初から厳しかったんですけど頑張れたと思うので、すごく感謝しています」と大観衆の声援に感謝を述べ、「これから日本代表の選手たくさんまだまだ出ると思うので、しっかり応援してもらえたら、最後まで応援していただけたら嬉しい」と、最後は、トレードマークの笑顔を見せた
 

北口は6月に右肘の炎症が発覚し、7月の日本選手権を欠場。約2か月ぶりの実戦復帰となった8月21日のダイヤモンドリーグ(DL)ローザンヌ大会では、50m93で10位に終わった。それでも29日のDLファイナルでは60m72の投擲を見せ、復調を感じさせていた。

北口と同じ予選A組に出場したパリ五輪10位の上田百寧(26、ゼンリン)は、1投目で57m18。2投目には北口を上回る60m49の投擲を見せた。3投目はラインを越えてしまいファールで最終順位は北口を上回る13位に入ったが予選敗退。B組に出場した22年世界陸上オレゴン11位の武本紗栄(25、オリコ)は、1投目を55m11。2投目も54m23と記録を伸ばせず、3回目はファールで最終順位30位で予選敗退となった。

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