
静岡県在住の50代女性・Kさんは若いころ、見ず知らずの「ギャル」に助けてもらったことがあるという。
それは、慣れない東京で、友人との待ち合わせ場所に向かおうとしているときのこと――。

慣れない東京で...(画像はphotoAC)
<Kさんからのおたより>
まだ20代のころ、初めてのハワイ旅行に行くために、東京の友人と京成スカイライナー上野駅で待ち合わせをしました。
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東京に行くのも一人では緊張するのに、一度も行ったことがない私鉄の駅。緊張でいっぱいのまま、待ち合わせ場所を目指します。
当時はスマホも携帯もない時代で、右も左もわからない。大きなスーツケースを携え、あたりをキョロキョロ見回す私は、かなり挙動不審だったと思います。
そこへ、サラリーマン風の年配のおじさんから声をかけられました。「どこへいくの?」「案内しようか?」「時間があるならお茶しない?」としつこくて......。
逃げられない...!
逃げようにも道がわからないし、待ち合わせの時間はもうすぐだし、と困っていたところに、1人のギャルが前から歩いてきました。
そして彼女は「あ、待った? 遅くなってごめんね〜」と私の腕をつかんで、どんどん歩いていくのです。
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見知らぬギャルに手を引かれ...(画像はphotoAC)
私がわけもわからないままキョトンとしていると、彼女は小さな声で「どこまで行かれますか?」と聞いてくれました。
そして、成田空港に行くので京成スカイライナーに乗りたいことを伝えると、どんどん歩いて駅まで連れて行ってくれたのでした。
守ってもらった上に、彼女のおかげで待ち合わせにも間に合い、とても助かりました。
彼女は「楽しい旅行をしてきてくださいね」と言うと、颯爽と立ち去りました。
私もまだ若く、彼女の連絡先を聞いたりお礼を渡したりするほどの機転が利かずに、そのままになってしまいましたが、今思うと感謝してもしきれません。
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彼女に感謝が伝えられたら、と今回投稿してみました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度〜)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは読者の皆さんに投稿していただいた体験談を紹介しています。プライバシー配慮などのために体験談中の場所や固有名詞等の情報を変更している場合がありますので、あらかじめご了承ください)