<中日3−0ヤクルト>◇20日◇バンテリンドーム
今季限りで引退する中日岡田俊哉投手(33)の引退セレモニーでのあいさつ全文は以下の通り。
◇ ◇ ◇
頭がまっ白なので、書いてきた紙を読ませてください。
16年前、ドラゴンズのユニホームに袖を通し、私のプロ野球生活はスタートしました。先輩たちに追い付きたい、どうすれば同じ舞台で戦えるか、16年間自分なりに必死にもがき、考え、やってきました。うれしかった記憶もあります。どん底を味わい、苦しかった記憶もあります。どんな時も僕の背中を押してくださったドラゴンズファンのみなさま、ファンの声援は本当にすごい力があります。本当にありがとうございました。
|
|
そして今日このバンテリンドームで温かいドラゴンズファンのみなさんの前でユニホームを脱げることを幸せに思います。これまで支えてくださった監督、コーチ、一緒に戦ったチームメート、今日まで体の管理をしてくれたトレーニングコーチ、トレーナー、練習のサポートをしてくださったチームスタッフ、すべての方々のおかげで16年間現役を続けることができました。本当にありがとうございます。
この場を借りて改めて感謝を伝えさせてください。小学校2年生から野球を始め、野球中心の生活になり、苦労や迷惑をたくさんかけたと思いますが、好きな野球を目いっぱいやらせてもらい、プロに行きたい自分の意思を尊重してくれた両親、本当に感謝しています。ありがとうございました。
プロへの背中を押してくださった高嶋先生、大学進学を希望していた僕に『お前はプロで勝負しろ』と言ってくださいました。あの言葉がなければ今の僕はいません。プロの世界の厳しさやプレッシャーに打ち勝ってこられたのは、厳しくも愛情ある指導をしてくださった先生のおかげです。本当にありがとうございました。
16年間一番近くで支えてくれた妻。ここ数年は大きなけがもあり、僕以上に大変だったと思います。でも、いつも前向きな言葉をかけてくれて、僕は前を向くことができました。感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとう。
3人の子どもたちへ。いつもパパの応援をしてくれてありがとう。みんなの笑顔がパパの活力になっていました。これからはパパがみんなを応援する番です。それぞれ夢や目標を持ち、一緒に頑張っていきましょう。
|
|
そしてあの大けがから再び支配下登録してくれた井上監督をはじめ、復帰させるためにサポートしてくれた方々、『待っています』といつも声をかけてくれたファンのみなさま、僕をまたバンテリンドームのマウンドに立たせていただき、本当にありがとうございました。あの歓声は一生忘れません。
最後になりますが、本日、こんなに素晴らしいセレモニーを開いてくださった関係者のみなさま、お付き合いいただいたスワローズ関係者のみなさま、最後まで残ってくださったドラゴンズファン、スワローズファンのみなさまに心より感謝申し上げます。いい時も悪い時も全部含めて幸せなプロ野球人生でした。16年間、本当にありがとうございました。
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。