米英、AI技術で連携=中国対抗へ開発強化

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2025年09月20日 21:01  時事通信社

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時事通信社

トランプ米大統領(左)とスターマー英首相=18日、英南部バッキンガムシャー州の首相別邸で(EPA時事)
 【ロンドン時事】米英の蜜月関係を印象付けたトランプ米大統領の英国訪問で、両国は人工知能(AI)をはじめとする先端技術やエネルギー分野で連携強化を打ち出した。各国の経済や安全保障を左右するとされるAIを巡っては、米中の覇権争いが激しさを増している。英国もAI開発が盛んで、民間投資額で世界3位。首位の米国と手を組み、中国に対抗する。

 スターマー英首相は18日、米国と同日締結した科学技術に関する協定について、「新たな時代を共に切り開く青写真だ」と強調。経済と安保で共闘する姿勢を示した。

 英国は今回、マイクロソフトやオープンAI、エヌビディアといった米企業から計1500億ポンド(約30兆円)の投資を確保。英国はAIスタートアップなどへの投資が盛んだが、国内の計画分を含めたコンピューティング容量は2024年末時点で米国の5分の1未満で、AIの開発を支えるインフラ不足がネックだ。政府は30年までに当局管理下のAI計算能力を20倍に高める方針を掲げており、米企業の力を借りて高性能のスーパーコンピューターを設置し、計算能力を拡充する。

 AI開発に必要な電力の確保も喫緊の課題。米英両国は今回、原子力分野の連携強化に関する協定も締結。原子炉の安全性評価を相互承認することが柱で、米企業製の次世代原子炉の英国導入を加速させたい考えだ。 

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  • 「九ヶ国条約の諸条例に違反した中国の政策とそれに迎合した米国の政策がワシントン会議の精神を掘り崩してしまい日本の武力行使を招いた。」(ジョン・マクマリー 中国駐在公使『平和はいかに失われたか』原書房)
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