<楽天3−8ソフトバンク>◇24日◇楽天モバイルパーク
さあ、優勝マジック4! パ・リーグ首位のソフトバンクが連敗を4で止め、優勝マジックを4に減らした。柳田悠岐外野手(36)が18年以来7年ぶりに1番打者として出場し、初回先頭二塁打で決勝点をお膳立て。「右脛骨(けいこつ)骨挫傷」から復帰後初安打、初打点、初マルチ安打で勝利に貢献した。最短優勝は26日の敵地楽天戦。試合のなかった2位日本ハムとは3ゲーム差となり、小久保ホークスの連覇がはっきり見えてきた。
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プレーボール直後、杜(もり)の都に響いた柳田の快音が、沈黙の打線を目覚めさせた。1回先頭。切り込み隊長が鋭い打球を右翼線に弾ませた。1軍復帰後9打席目で初安打だ。「点が入ったので、まずは役に立てて良かったです」。二塁打でチャンスメークし、19イニングぶり得点の起点になった。
背部痛で欠場が続く周東に代わって1番左翼で出場。レギュラーシーズンでの1番起用は18年7月10日の日本ハム戦(東京ドーム)以来、7年ぶりだった。近藤、栗原が連打で続き、無死満塁の絶好機で中村が二ゴロ、柳町の犠飛で2点を先制。柳田は「今日は守備のことしか考えてなかった。逆にそれがよかったのかな」。復帰後初守備で緊張も、打席では余計な力が抜けた。チームは前カードのオリックス4連戦では11度の満塁機会で無得点だったが、初回で屈辱の呪縛を解いた。
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4回1死一、三塁では遊ゴロで5点目を呼び、6回には右前打で1イニング3得点につなげた。復帰後初安打に続き、初打点、初マルチ安打。4月の「右脛骨(けいこつ)骨挫傷」から再起した男が本来の姿に戻ってきた。左翼守備では捕球するごとにベンチが沸き「老人扱いされました」と苦笑い。「でも良かったです。やっぱり勝てれば楽しい」。14安打8得点の快勝を素直に喜んだ。
連敗を4で止め、6日ぶりに優勝マジックを自力で一つ減らした。9連戦は5戦目で初白星となり、M4。試合のなかった日本ハムと3ゲーム差に広がり、最短26日にリーグ連覇が決まる。ゴールテープはハッキリと見えてきたが、3年前を知る柳田に慢心はない。22年はM1から連敗フィニッシュで、最終的にオリックスに大逆転優勝を許した。
当時キャプテンだった柳田にとって忘れられない記憶だ。「もう1戦1戦という気持ちは変わらないですし、また明日」。2位チームに猛追を受ける状況は22年と同じ。日本ハムを振り切り、優勝を決めるまでは気を緩めない。小久保監督も「1つずつ」と勝ってかぶとの緒を締めた。【只松憲】
◆ソフトバンクの最短26日V条件 ソフトバンクが勝って優勝へのマジックナンバーを4とした。最短で26日にもリーグ連覇が決まる。26日のV条件はソフトバンクが25、26日楽天戦に○○の場合、日本ハムが西武に●●か△●。ソフトバンク○△なら日本ハム●●(順不同)。
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