限定公開( 13 )
炎上展製作委員会は9月22日、SNSでの“炎上”をテーマにした体験型イベント「炎上展」を10月11日に開催すると発表した。展示の詳細は25日時点で不明だが、“冷蔵ケースに寝転ぶ”など、過去の炎上をモチーフにしたとみられる展示を安全に体験できるイベントとみられ、個性的なテーマから注目を浴びている。一方、発表に伴い公開したキービジュアルに、女性を描いたイラストを採用した点がSNSで批判を集めてもいる。
炎上展は10月11日から11月9日にかけて、東京都豊島区のイベント施設「Mixalive TOKYO」で開催。展示内容は全てフィクションをうたい、詳細は伏せているが、製作委員会の発表によれば「バズりたい。けど、燃えたくない――そんなSNS世代が誰しも抱く感情をテーマに、炎上をモチーフにしたさまざまな展示に触れ、ときに寝そべったり、乗り込んだり、つんつんしたりもしながら、実際に体験できる」といい、過去にSNSで“バカッター”などとやゆされたような行動を体験できる催しのようだ。入場料は前売り券が2900円、当日券が3400円。
22日の発表以降、エンターテインメント系のメディアが取り上げるなどして注目を浴びている一方、キービジュアルは一部SNSユーザーの反感を買ってもいる。公開したキービジュアルは、女性がコンビニの冷蔵ケースに寝転んでいる様子を描いたものだ。2013年に相次いで話題になった、コンビニ店員や客が冷蔵ケースに寝転び炎上した出来事をモチーフにしたとみられる。
これに対し、Xでは13年の炎上で寝転んでいた人物は主に男性だったとして「男の仕業だったよね?」「悪印象を女になすりつけるつもりか」といった批判が続出。半ば炎上状態にある。中には「話題作りを狙ってあえて炎上させているのでは」など、意図した炎上と見る声もある。
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なお13年当時の騒動では、ローソンやミニストップでの事例など、男性と思しき人物の写真が炎上した例が目立ったが、ピザーラで若い女性のアルバイトが冷蔵庫に入って写真を撮影し、炎上したこともあった。
ITmedia NEWS編集部は現在、製作委員会に展示の内容やキービジュアルの狙いなどを問い合わせている。詳細が分かり次第、追記する。
なお、同イベントの報道発表の中で、プロデューサーの日村灯さんとディレクターのナミカワハルノさんはSNSの炎上について以下のようにコメントしていた。
■『炎上展』プロデューサー:日村 灯
炎上は、今や誰にとっても他人事ではない社会現象です。
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何気ないひと言や投稿が拡散され、思いがけず大きな騒動になる。
そんな出来事が、すぐ隣で、あるいは自分自身に降りかかる可能性を、
私たちは日々感じながら暮らしています。
『炎上展』は、炎上を触って、撮って、考える――“日本初”の体験型展示イベントです。
様々な炎上事案をモチーフにした展示を通じて、参加者それぞれが“自分ごと”として炎上と向き合える構成になっています。
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どうかこのイベントを通じて「もしもの自分」を思い浮かべながら、
炎上にどう備えるか、どう向き合うかを考えるきっかけを持ち帰っていただければ幸いです。
■『炎上展』ディレクター:ナミカワハルノ
これまで炎上とは無縁の人生を送ってきた、そこのあなた!
たとえ自分は燃えない自信があったとしても、ご家族や恋人など、身近な大切な人がいつ何をやらかすかわかりませんからね。
「明日は我が身」のSNS時代に生きるあなたに、ひとこと。
「絶対に、オレみたいになるなよ!!!」
手遅れになる前に、ぜひこの『炎上展』で炎上と向き合ってみてください。
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