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29日午前8時50分ごろ、千葉県鎌ケ谷市南鎌ケ谷2で「バスが向かいの民家に突っ込んでしまった」と119番があった。幼稚園の送迎バスが住宅のフェンスに突っ込み、送迎車を運転していた船橋市日の出1の会社員、宮下潤一さん(49)が搬送先の病院で死亡。3〜5歳の園児9人のうち6人が打撲や鼻血などの軽傷を負い、職員1人にけがはなかった。
鎌ケ谷署によると、事故を起こしたのは「鎌ケ谷さくら幼稚園」(鎌ケ谷市)の送迎車。片側1車線の市道を進行していたところ、センターラインを越えて対向車線側にある住宅のフェンスにぶつかったとみられる。
鎌ケ谷さくら幼稚園によると、送迎車の運転は外部の会社に業務委託しており、宮下さんは普段送迎を担当する運転手の代理だったという。
現場の向かいで豆腐店を営む70代女性は事故当時、店内にいたところ「ガチャーン」という大きな音を聞いた。慌てて外に出ると、送迎車の中でシートにもたれてぐったりとした運転手を見つけ、救急車を呼んだ。「車内ではびっくりして泣いてる子もいたけど、大騒ぎはしていなかった」と説明した。
事故現場を目撃した50代歯科医師は「子どもたちは動揺して声が出ない感じだった。運転手がどうなったのか心配したが、亡くなったと聞いて言葉がない」と声を落とした。【高橋晃一、林帆南】
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