<西武2−0ロッテ>◇29日◇ベルーナドーム
西武の後藤高志オーナー(76)が29日、本拠地ベルーナドームを訪れた。ホームゲームはこの日のロッテ戦が最後。選手や首脳陣に訓示を行った後、報道陣に対応した。
記者から「今年の戦いぶりを踏まえて何年後に常勝軍団と言われるチームになってほしいか?」と問われると「なかなか難しい質問ですけれども」と前置きしながら、続けた。
「やっぱりホップ、ステップ、ジャンプということがあるから。今年はそういう意味じゃ3段跳びで言えば、ホップの段階で。今まで期待されてなかなか芽が出なかった若手、これもだいぶ芽が出つつある。まだまだ課題はいっぱいあるけれども、芽が出つつあるから」
野手では西川愛也外野手(26)滝沢夏央内野手(22)が、他球団の若手主力たちにひけを取らない活躍ぶりを見せた。
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一方で現時点で2桁借金での5位。「ひと言で言えば、ダントツの最下位が5位」と表現したものの、オーナー自身も攻撃への課題を指摘する。選手たちへの訓示を引用しつつ続けた。
「さっきも(訓示で)言ったんだけれども、1人ひとりが体幹を強化して、人の2倍、3倍努力してやってかないと、こういう厳しいプロの世界で頭角を現すってのは難しいわけで」
西口文也監督(53)も最終戦セレモニーのあいさつでフィジカル面を口にし、鳥越裕介ヘッドコーチ(54)も日頃、そこに言及することがあるが、オーナーもそこに触れる。
「そういうプロセスを経た上で常勝軍団というか、優勝を常に争えるチームということになると。何年後とか年次目標とかそういうことじゃなくて、それは来年からやっぱりしっかりやっていくと。西口監督も言ったら、やっぱりまずはフィットネスの強化ですよ、野手自身がヘッドスピードや打球スピードを強く、もっと速くするために、体幹を強くしてやっていかなくちゃいけないから。投手だってそうですよ。そういう中で常に優勝狙えるチーム作りをしていくということですね」
フィジカルを強く−。たくましさが一目瞭然の獅子になることを、強く望んでいた。【金子真仁】
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